お知らせ

五味洋治のページです。主に韓国での北朝鮮関連報道を訳していますが、日本語で紹介されない記事を私の目でセレクトしています。私の執筆活動、経歴についても掲載しています。最近のお勧めは、北朝鮮の軍事関連報道です。日本のメディアが伝えていない細かなものまで拾っています。私がかつてここに書いた金正恩の性格分析は今も十分通用します。筆者へのご連絡はこちらをクリックしてください。コメントは実名以外受け付けません。

2010年5月21日金曜日

魚雷をめぐる噂

昨日の韓国合同調査団の発表についてハンギョレはこう伝えている。
信頼性をめぐる論争はごく一部だが続いている。

まず、発表は信頼できるという人は

国家挙げての大調査であり、多少不備な点があっても、それは意図的に公表していないのだろう。
過去のテロでも北朝鮮は全く犯行を認めていない。
北朝鮮以外が関与したと考えられない。

懐疑的な人は

輸出用の魚雷をなぜ使ったか
発見された魚雷は本当に最近のものか
発射した潜水艦の交信記録や、航路、発射した時間などのデータが特定できていない
破壊されたガスタービン室の被害調査が十分でない


これらを頭にいれて、記事を読んでください。

合同調団公開の資料、果たして決定的なのか

民軍合同調査団は20日哨戒艦「天安」沈没を北朝鮮の仕業と結論付けながら、これを証明する決定的証拠を提示した。

哨戒艦「天安」が沈没した海域で回収した魚雷のスクリューと推進モーターが北朝鮮が、海外に輸出する目的で配布した魚雷紹介資料の設計図に明示された内容と一致したこと。

推進体後部分内側に書かれた‘1番’というハングル表記が北朝鮮の魚雷表記方法と同一だということだ。

しかし合調団のこういう確信にみちた発表にも一部の疑問は消えないでいる。

一部では合調団が公開した資料がが決定的な証拠になりにくいと主張する。

魚雷部品が哨戒艦「天安」爆発以前に北朝鮮で海流によって流れてきた可能性もあって,最も大きい打撃を受けたガスタービン室に対する調査が不十分で,今回の調査結果が色々な要素らを考慮した科学的で客観的な結論に当たらないということだ。

北朝鮮潜水艇の侵入経路と魚雷発射,逃走経路を指摘できないのも発表の信頼性を弱化させる要因という指摘もある。

合調団の発表を見れば最も直接的に魚雷攻撃を受けたところは哨戒艦「天安」のガスタービン室だ。

しかしこの部分に対する分析は十分になされなかった。

軍当局が哨戒艦「天安」爆発当時分離して沈んだガスタービンとガスタービンを覆っている隔室を引き揚げしたことは、19日で,発表のわずか1日前であるためだ。

魚雷爆発が哨戒艦「天安」の沈没原因ならば最も直接的な打撃を受けたガスタービン室に対する分析は必須なのにそれ相応の時間が不足したという話だ。

北朝鮮制魚雷を確証できる決定的証拠で提示した破片に対しても気がかりなことが残る。

破片の材質自体がとても古くて,遠い以前に流れ、沈んだことであることもあるという反論が提起されている。

軍内部ですら、この破片が決定的な証拠になることができるのか、慎重論が提起されたと伝えられた。

合調団は哨戒艦「天安」を沈没させた魚雷が北朝鮮で製造した高性能爆薬250㎏規模の魚雷であり,一部で提起した座礁,疲労破壊,衝突,内部爆発とは全く関連がないと強調した。

北朝鮮軍は哨戒艦「天安」が受けた被害のような規模の衝撃を与えられる200~300㎏規模の直走魚雷と、音響および航跡誘導魚雷などを保有していると合調団は付け加えた。

しかし一部では哨戒艦「天安」犠牲者から破片上や画像の痕跡が発見されない点を上げて,相変らず他の可能性を提起する。

米国と英国,オーストラリアなどで構成された多国籍連合情報分析テスコポスが北朝鮮潜水艇の侵入および逃走経路を確認できなかったという点も弱点と指摘される。

多国籍タスクフォースは西海の北朝鮮海軍基地で運用された一部小型潜水艇とこれを支援する母船が哨戒艦「天安」沈没2~3日前基地を出航して、哨戒艦「天安」沈没2~3日後復帰したのを確認したと明らかにしたが,具体的な経路は提示できなかった。

0 件のコメント:

コメントを投稿