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五味洋治のページです。主に韓国での北朝鮮関連報道を訳していますが、日本語で紹介されない記事を私の目でセレクトしています。私の執筆活動、経歴についても掲載しています。最近のお勧めは、北朝鮮の軍事関連報道です。日本のメディアが伝えていない細かなものまで拾っています。私がかつてここに書いた金正恩の性格分析は今も十分通用します。筆者へのご連絡はこちらをクリックしてください

2010年9月5日日曜日

ジョンウンの人事 どこが近いか

基本的に北朝鮮の内部情報は、きわめて入手しにくい。ロイヤルファミリーに関しては特にそうだ。

それを踏まえた上で、党代表者会で、後継とされるジョンウンがどういう役職につくのか。最近の報道から予測を拾ってみた。

公式デビューするかどうか、役職はどこまで与えられるか、最高ポストの政治局常務委員が拡大されるか。まさに百家争鳴状態。

政治局常務委員入りするとの見方がけっこうある。特に共同通信は平壌発で自信満々に予測している。

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出所 朝鮮日報

金ジョンウン氏、党指導部へ 中央委員と政治局常務委員
2010年8月6日(金)16:40


 【北京、平壌共同】北朝鮮の金正日総書記の後継者に内定したとされる三男、金ジョンウン氏が9月上旬に平壌で開かれる朝鮮労働党代表者会で中央委員に選出され、党指導部入りする見通しであることが6日、分かった。党代表者会の直後に開かれる党中央委員会総会で政治局常務委員に選ばれる見込みという。金総書記の義弟で国防委員会副委員長に昇格した張成沢党行政部長も政治局常務委員に選出される見通し。 今回、ジョンウン氏が党指導部入りしても公表されない可能性が高い。しかし北朝鮮は中央委員ら党幹部の世代交代とともにジョンウン氏の党内基盤固めを図るとみられる。(共同通信)

チョン・ソンジャン世宗研究所研究委員は、「過去に金正日が1980年の党大会で選出された党の要職の党中央委員会秘書、党中央委員会政治局委員、党中央委員会政治局常務委員、党中央軍事委員などに選出される可能性が高いと判断される。キム・ジョンウンが金正日より大きな影響力を持った『キム・ジョンウン-金正日共同政権』による大きな変化が到来すると予想される」と話した。(デイリーNK)

 9月上旬に開催される党代表者会は「党最高指導機関の選挙」を目的としており、韓国国防研究院の白承周安保戦略研究センター長は、代表者会で「ジョンウン氏が政治局員などに選出される可能性がある」と分析する。北朝鮮問題専門家は、ジョンウン氏が党要職に起用されるとの見方でほぼ一致する。北朝鮮は2012年に軍事力と経済力を兼ね備えた「強盛大国」を建設する目標を掲げており、それまでに後継体制を確立するための布石とみられる。(読売)

 現在、金総書記1人のみとなっている、党中枢ポストの政治局常務委員に選出されるとの説のほか、金総書記が1973年以来、兼務している組織指導部長あるいは組織担当書記に就任するといった説もある。

 また韓国メディアによると今回、政治局常務委員を5人に増やし、「中国式集団指導体制」に転換するとの見方も出ている。その場合、新しい政治局常務委員には、金総書記の実妹の夫で、6月の最高人民会議で国防委員会副委員長に昇格し、事実上のナンバー2とされる張成沢党行政部長が選出される可能性が濃厚だ。(産経)

北朝鮮情勢を注視する外交筋の間では正銀氏が党の最重要幹部といえる政治局常務委員に選出される可能性も指摘されている。(中略)一方、北朝鮮の政権に近い関係筋は「今回の代表者会によって、実際には国防委員会の権限が強化される」という見方を示す。金総書記の義弟である張成沢(チャンソンテク)・国防委員会副委員長をはじめとする国防委幹部の多くが党政治局員に選出されることで、党と国防委の幹部がおおむね一致する形になる可能性が高いとの見方からだ。(毎日新聞)

今回の代表者会では、金正日総書記の後継者に三男ジョンウン氏を推挙する儀式を行うとしている。そのほか、党中央指導機関の選挙と党の路線・政策方向が主要議題になる見込みだという。(対北朝鮮人権団体「良き友人」)

北朝鮮「集団指導体制」に転換か 党代表者会で北朝鮮

2010.8.28 12:04

 北朝鮮が9月上旬に開く朝鮮労働党代表者会で、現在は金正日総書記1人となっている政治局常務委員を5人に増やし「中国式の集団指導体制」に転換すると報じた。北京の消息筋の話として伝えた。

金総書記の後継者に内定したとされる三男、金ジョンウン氏も政治局常務委員に選出され、正式に後継者となる見通しだという

 同紙によると、政治局常務委員には金総書記の義弟で、6月の最高人民会議で国防委員会副委員長に昇格した張成沢党行政部長のほか、軍部から最大2人が選出される予定。(28日付の韓国紙、東亜日報

一部の専門家は、この会議でジョンウン氏が公式に登場する可能性が高いとみている。金総書記の健康状態が不安定な中、北朝鮮が後継世襲体制の構築に力を入れて取り組んでいるだけに、これ以上遅らせるわけにはいかないからだ。ジョンウン氏は政治局常務委員や組織秘書などの要職には就任できなくとも、党中央委員に名を連ねるという形で「半分デビュー」を果たすことは可能とみられる。金総書記は1972年(30歳)に党中央委員、73年に党組織秘書、74年に党政治局員となり、80年には38歳で党政治局常務委員に就任し、権力を握った。

 一方で東国大学のキム・ヨンヒョン教授は、「最悪の経済難やジョンウン氏の経歴などを考慮すると、公式デビューは無理」との見解を示しており、このような見方は決して少数ではない。韓国政府の当局者は、「ジョンウン氏が公の場に登場した瞬間、金総書記の権力が一気に弱体化する可能性がある。権力とはどういうものかをよく知る金総書記が、息子にすべてを譲ることはないだろう」と述べた。このような観点から、「ジョンウン氏の後見人」とされる張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長らが前面に登場する可能性も指摘されている。また、権力継承について、北朝鮮では若手とされる50-60代の人物や、「先軍政治」の中心となる軍関係者が党の要職に就任するかにも注目が集まっている。(朝鮮日報)

これは代表者会ではないが、すでに役職についているとの見方もある。

金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の後継者に内定した三男・金ジョンウン(25)が現在、労働党組織関連部署で「副局長級」として勤めていることが確認された。

また金ジョンウンの後継公式デビューは、早ければ来年から北朝鮮が「強盛大国」進入時期と公言した2012年の間に行われると、政府関係当局は分析した。

北朝鮮の後継体制と関連し韓国情報当局が把握した内容が公式確認されるのは今回が初めて。こうした内容は、政府が国会外交通商統一委所属の尹相現議員に非公開報告した国政監査資料で確認された。 (中央日報)

 

政治局常務委員会
政治局の上位機関で、事実上、朝鮮労働党の最高意思決定機関。政治局常務委員および政治局委員は党の最高幹部。1980年の第6回党大会時、政治局常務委員は5名いたが、1994年1月の段階で金日成(総書記・国家主席)、金正日(書記・国防委員長・朝鮮人民軍最高司令官)、呉振宇(人民武力相)の3名だった。同年7月に金日成が死去し、その後呉振宇も病死したため、2010年5月現在、政治局常務委員は金正日ただ1人である。

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