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2010年10月21日木曜日

米国の北朝鮮専門家 ニコラス・エバスタットに聞く RFA

この人は経済学者というよりも哲学者に近い。北朝鮮の新体制についても、大きな変化があるか慎重な立場。今大きな改革開放を行ったら、体制が危ういと指摘している。

[私が見る北朝鮮-40](Nicholas Eberstadt)米国企業研究所(AEI)専任研究員"北朝鮮問題の究極的解決策は平和的統一"

ワシントン-ビョン・チャンソプpyonc@rfa.org
2010-10-20

米国企業研究所(AEI)のニコラス・エバスタット(Nicholas Eberstadt)専任研究員.

主幹企画<私が見る北朝鮮>
今日は米国の代表的な保守研究機関の米国企業研究所(AEI)のニコラス・エバスタット(Nicholas Eberstadt)専任研究員が見る北朝鮮の問題点と代案に関し聞いてみます。

エバスタット専任研究員は米国では北朝鮮問題に関し誰より深くそして永らく研究してきた専門家に選ばれます。
ハーバード大学で政治経済学で博士学位を取得した人口学者にも名高いエバスタット専任研究員は1992年北朝鮮に関する初めての著書で<北朝鮮の人口(The Population of North Korea)>を始め1995年には韓国,北朝鮮の統一を展望した<統一に行く韓国(Korea Approaches Unification)>,そして1999年には<北朝鮮の終末(The End of North Korea)>という本で大きい話題を集めたりもしました。

彼は2002年には国際社会の中で統一韓国の政治的地位を扱った<韓国の未来と列強(Korea's Future and the Great Powers)>,2006年には北朝鮮経済を本格的に解剖した<北朝鮮の経済(North Korean Economy)>,今年2月には<冷戦期分断韓国の政策と経済実績(Policy and Economic Performance in Divided Korea During the Cold War:1945-1991)>を相次いで出しました。

彼はまたこのように北朝鮮専門書籍だけでなく<ニューヨークタイムズ><ウォールストリート ジャーナル>のような有数な報道機関と権威ある学術誌にも北朝鮮問題に関し幅広い寄稿活動をしています。

このように永い歳月北朝鮮と北朝鮮体制全般(前半)を研究してきたエバスタット専任研究員は北朝鮮という国を正常な国からしばらく離脱した‘修正主義’(revisionist)国家と規定します。

また北朝鮮がこういう修正主義国家で残っている一北朝鮮が抱いている根本問題らも解ける見込みがないというのが彼の分析です。

Dr.Nocholas Eberstadt:(North Korea is fundamentally a revisionist state in the modern world system.
It has fundamental problems with workings of international economy...)

“北朝鮮は根本的に現代世界体制の中で修正主義国家だ。
北朝鮮は国際経済の作動原理と根本的に合わないばかりか北朝鮮指導部は国際経済との統合が北朝鮮政府と正統性を害すると把握する。
北朝鮮はまた韓国という国の存在自体に対しても根本的な問題があると考える。
なぜなら北朝鮮は金日成街がたてた独自の社会主義政府の下朝鮮半島全体人民が自国民だと主張するためだ。
北朝鮮はまた韓米同盟だけでなく日米同盟など米国がアジアに構築しておいた安保体制に対しても根本的な問題が見る。
米国がこういう安保体制を通して,アジアに民主化と豊かな経済成長を持ってきたというのにだ."

エバスタット専任研究員は北朝鮮がこのように通常の国家とはあまりにもかけ離れており、北朝鮮を相手に問題を解いていくこともそれだけやさしくもないと話します。

その上北朝鮮指導部は相手国と交渉と妥協を通してやりとりする‘ウィン・ウィン(win-win)方式’でなく相手に勝ってこそ気がすむ‘ウィン-ルーズ(win-lose)方式’を好まれるということです。

また北朝鮮指導部はこういう‘ウィン-ルーズ方式’を取ってこそ自分らに有利な方法で問題を解くことができると確信するというものです。

北朝鮮が最近党代表自晦を通して,金正日国防委員長の3男丁銀を事実上後継者で内定したのに果たして新しい指導部がこういう修正主義的形態で脱皮して,新しい路線を追求することができますか?エバスタット専任研究員は北朝鮮に金正恩を頂点にした新しい指導部が登場する時,最も注意深く見る点は何より北朝鮮が処した‘恒久的な危機状況’をどれくらいよく克服することができるかという点だと話します。

Dr.Eberstadt:(You could say North Korea was always at a crossroads because North Korea is in a permanent situation of crisis...)

“北朝鮮はいつも選択の岐路に立ってきたと見られるのにそれは北朝鮮が恒久的な危機状況に置かれているためだ。
北朝鮮の政権と経済が作動する方式は本質的に危機船上で作動する体制だ。
すなわち危機がちょっと小さいように見えればそのように北朝鮮という体制が回っていくが危機が大きくなれば正しく回っていかない。

このような時外部観察者らが見守る問題は、金正日の後継者指定や発表が果たして北朝鮮体制が内包したこういう危機を減らしてくれるのかでなければむしろさらに拡大するのかどうかだ。

後継者指定はこういう危機を減らすための意図があることは明らかだ。
したがってこれから金正日の3男金正恩が追求する意思決定過程と指導部の性格,また彼が追求する路線をよく観察しなければならない。

家族と国家,そして両側の正統性が一ケ所混ざり合っている北朝鮮と同じ国では金正恩が将来正しく権威を行使できるかという問題は北朝鮮体制がこれから正しく回っていくことかを判断できる重大な問題だ."

金正恩の叔母の夫の張成沢が国防委員会副委員長というとても重要な職責を与えられて,彼が金正恩の後見の役割をしながら,新しい指導部の核心主役で立ち向かう‘摂政体制’が入るだろうという主張に対してもエバスタット選任研究員は慎重です。

韓国歴史に‘摂政体制’が内包した否定的意味を考慮する時,果たしてこういう体制が現実化されるのかどうかは見守る必要があるということです。

万一北朝鮮に‘金正恩-張成沢’が率いる摂政体制が入る場合果たして現在の金正日政権路線とは違った路線を取れましょうか?エバスタット専任研究員はこのような質問に多少慎重ながらも,過去旧ソ連の例をあげて可能性は明らかに存在すると見ます。

Dr Eberstadt:(New course or fundamentally new course,that's for Western diplomay to test.
Now is the time for the United States,ROK,Japan and other allied...)
”北朝鮮の新しい指導部が果たして新しい路線を取るのかまたは完全に新しい路線を取るかは西側外交官たちが試験してみる必要がある。

今は米国と韓国,日本などが現在浮上中である新しい指導部の重大発表によってひょっとしてどんな新しい可能性があるのか探索してみる時だ。

過去旧ソ連式の経済体制を持った国では指導部が変わったり転換中にある時,たびたび政策路線や方向,態度で相当な変化が後に従うのを目撃したことがある。

果たして北朝鮮の新しい指導部が他の人々が認められるほどの国内外的変化が必要で,またそのような変化を試みても良いと感じられるかどうかに対して米国はもちろん韓国と日本も探索してみなければならない。
単に外交的対話だけでなく経済政策や圧力,あるいは防御的安保措置等を通してもそのような変化気流を探索してみなければならない."

北朝鮮に新しい指導部がたとえ入るとしても一般北朝鮮住民の立場では今より生活がさらに向上して裕福になるのが主な関心事だが,エバスタット選任研究員は果たして北朝鮮の新しい指導部が果敢な経済改革を通して,住民の福祉を向上させられるか懐疑的です。

Dr.Eberstadt:(North Korean economy is still caught in a trap.
It's still desperately dependent upon transfers of resources from abroad...)
”北朝鮮経済は今でも罠に関わっている。

北朝鮮は相変らず外部世界の資源に切実に,依存しているのではなはだしきは自国の飢謹と災難的な食糧難の再発を防ぐのにもこういう助けを必要としている。

私たちは北朝鮮指導部が今のように食糧飢謹でも防ぐのに汲々とした無人島のような経済状況から抜け出して,持続的で肯定的な経済成長率を成し遂げるというどんな暗示や経済戦略を見ることができなかった。

北朝鮮の公式媒体はもちろんで政府発表どこにも話だ。

それでひょっとして‘改革’という単語自体が今のあるいは今後核心政策決定者らの間に禁句になったことではないか気にならざるをえない."

エバスタット選任研究員は北朝鮮指導部は国際貿易や北朝鮮内部の生産性あるいは生活水準の向上に必要な条件が用意されない状態で開放や改革を推進する場合政権の安全と危機に危険を持ってくると見ていると話します。
エバスタット博士は外部世界に対する北朝鮮の不満を解消できる現実的な解答はなくて,したがって外部世界は北朝鮮の戦略目標に順応するかでなければ抵抗して‘他の形態の北朝鮮’を企てるかという両者選択をしなければならないと話します。
それと共に彼は北朝鮮問題の最終的な解決策で南北統一を選びます。

Dr.Eberstadt:(In the final analysis,despite North Korea's problematic economic performance,we can argue that DPRK's menace to Northeast Asia...)

”最終分析をしてみれば北朝鮮の決定権者などが問題がある経済実績にもかかわらず,既存の目標をずっと追求できる限り東北アジアと外部世界に対する北朝鮮の威嚇は増加するほかはない。

そのために前こういう考えざるをえない。

すなわち長期的に見る時,米国との同盟関係の中で市場主義原則と開放的民主主義が生きている平和的な南北統一に転換するための準備に焦点を合わせなければならないという点だ。

もちろんこういう私考えに異議を提起する人もいるだろうが話だ."

換言すれば強力な韓米安保同盟の中に南北統一を成功的に成し遂げるのが北朝鮮に対するそのどんな代案も提供することができない恩恵を持ってくるというのがエバスタット選任研究員の診断です。

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