お知らせ

五味洋治のページです。主に韓国での北朝鮮関連報道を訳していますが、日本語で紹介されない記事を私の目でセレクトしています。私の執筆活動、経歴についても掲載しています。最近のお勧めは、北朝鮮の軍事関連報道です。日本のメディアが伝えていない細かなものまで拾っています。私がかつてここに書いた金正恩の性格分析は今も十分通用します。筆者へのご連絡はこちらをクリックしてください

2010年11月7日日曜日

中国は北朝鮮政策をどう決めているか

以前北京大学の先生に、中国の外交政策はどう決まっているかと聞いたら「それが分かれば、あなたはここで教授になれる」と妙な言い方をされた。ベールに包まれているのだ。
しかし、下記の朝鮮日報の記事は、何気ないがかなり深いところを突いている。

中央外事領導小組があちこらの意見を参考に、政策の大枠を決めているようだ。
この記事によると、やはり軍出身者の意見が強いらしい。

今中朝は気持ち悪いほどの蜜月だが、中国軍の力を抜きには語れない。

習近平も人民解放軍に幅広い人脈があるといわれている。

習近平氏には、他の若手ライバルとは異なる大きな強みがあるからです。それは、中国の政治に非常に大きな影響力を持つ人民解放軍に幅広い人脈を持っていること。実は、習近平氏は、清華大学を卒業後、一時期、人民解放軍の中に入り、軍幹部でもあった副総理の秘書をした経験があるといわれています。当時付き合いが深かった軍仲間には、その後出世し、現在中国各地の軍区の司令官クラスになっている人が少なくないのです。

【V:来日した彭麗媛さん】
また、習近平の奥さん、彭麗媛さんは、人民解放軍総政治部に属する軍の高級歌手で、少将の位を持つ「将軍」です。習近平副主席の訪日に先立ち来日し、公演を行いましたから、日本でも一躍有名になりました。
鄧小平世代以前の党幹部は、抗日戦争や国共内戦に参加するなど、軍とのつながりが深い指導者が多かったのですが、それ以降、若い世代の共産党幹部には、制服組を除けば軍と直接つながりのある人はほとんどいません。
ことし秋の中国共産党中央委員会総会で、習近平氏は、予想に反して、中央軍事委員会の副主席になりませんでしたが、そうならなくても、軍とのつながりは十分あるといえます。

【V:北朝鮮訪問団出迎え】
実は、その片鱗を垣間見せる、出来事が先月ありました。北朝鮮の将軍が率いる軍の代表団が中国を訪問したのですが、中国側を代表して彼らと会見したのは、習近平副主席だったのです。本来なら、制服組同士の交流ということで、中央軍事委員会の指導者が会見することになるのだと思いますが、こうした会見の様子を見ていますと、これは事実上彼が軍を代表する人物として認められているのではないかという印象を受け、それだけ、軍に対する影響力があると見てとることもできると思います。
出典 http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/600/32313.html

軍が中心になって、中朝蜜月を演出している。それが北朝鮮を抑える最善の方法であることを中国は発見したのかもしれない。

【核開発】中国では「対北経済支援続行論」が優勢

 「北朝鮮が軍部を適切にコントロールできなくなれば、危険な状況を招く恐れがある。軍部の過激派をけん制し、金正日(キム・ジョンイル)政権を安定的に維持させるためにも、北朝鮮に対する経済支援を続けることが望ましい」

 中国外交に関する最高政策決定機関である中国共産党の「中央外事領導小組」が、18日に極秘で開催した、北朝鮮の核実験に関する対策会議で、北朝鮮に対する経済支援をこれからも続けるべきだとする意見が主流を占めていたと、ある会議出席者が伝えた。この日、北京中心部の王府井近くにある秘密家屋で開かれた会議には、中国外務省や人民解放軍、対外連絡部など、党・政府・軍の実務者と韓半島(朝鮮半島)問題を専門とする学者など約50人が出席した。

 ある会議出席者は「現在、中国と北朝鮮の関係は文化大革命当時よりも悪くなっている。北朝鮮の核実験には中国に対する報復的な意味がある」と分析した。中国が北朝鮮に対する金融制裁に賛同したこと、今年1月に金正日総書記が中国を訪問中に、金総書記の側近の姜尚春(カン・サンチュン)朝鮮労働党書記室長(秘書室長)が珠海で中国公安当局に逮捕された事件、また北朝鮮のミサイル発射を受けた国連安全保障理事会の非難決議に中国が賛成したことなどで、北朝鮮が反発しているというのだ。

 別の出席者は「北朝鮮が今後選択し得るカードは、再度の核実験、韓国戦争(朝鮮戦争)の休戦協定の一方的な破棄、国連脱退の3つだ」とし、「休戦協定の破棄は戦争に直結しかねないため、これだけは何としても避けなければならない」と強調した。

 また会議では一部の学者らが、「中朝友好協力相互援助条約」のうち、有事の際に中国が自動的に軍事介入できるとしている条項の改正を主張したが、人民解放軍の副総参謀長出身である熊光楷・国際戦略学会会長は「戦略的に北朝鮮ほど重要な地域はない」として、改正はできないと主張した。一方、外務省の戴秉國副部長は、2003年に北朝鮮を訪問した際、金総書記が「韓半島で戦争が起これば、中国は支援してくれるのか」と質問したのに対し、「それはできない」と回答したことを明らかにしたと、ある会議出席者が伝えた。

北京=チョ・ジュンシク特派員

2006/10/21 00:50 朝鮮日報

0 件のコメント:

コメントを投稿