お知らせ

五味洋治のページです。主に韓国での北朝鮮関連報道を訳していますが、日本語で紹介されない記事を私の目でセレクトしています。私の執筆活動、経歴についても掲載しています。最近のお勧めは、北朝鮮の軍事関連報道です。日本のメディアが伝えていない細かなものまで拾っています。私がかつてここに書いた金正恩の性格分析は今も十分通用します。筆者へのご連絡はこちらをクリックしてください

2010年12月1日水曜日

wikiリークスが伝えた中朝関係 世界日報

 暴露電文ウェブサイト「ウィキリークス」が公開した米国務省の外交電文は、北朝鮮政権の未来を含んだ韓半島情勢が非常に緊迫した状態で動いていていることを見せている。

 韓国と米国、中国などの公式立場とは全く違った気流が外交電文を通して、感知された。

 米紙ニューヨークタイムズ等を通して公開された国務省外交電文内容を土台に韓国、中国の対北朝鮮認識と中朝関係変化像などを調べる。

◆金正日死亡後2~3年内北朝鮮崩壊

 韓国政府の高位当局者は、北朝鮮政権が遠くない将来に崩壊すると予測している。同当局者は2月、キャスリン・スチーブンス駐韓米大使と会って、金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の死後、2~3年内に北朝鮮が崩壊すると展望した。

 また他の電文には、金委員長が脳卒中などの病状が悪化して、2015年以前に死亡するだろうという韓国政府当局者の展望もあった。

 柳明桓(ユ・ミョンファン)外交長官は1月、訪韓したロバート・キング対北朝鮮人権特使に、海外で勤める多数の北朝鮮高官が、最近、韓国に亡命した事実を伝えた後、北朝鮮指導部が混とん状態だと強調した。

 一方、千英宇(チョン・ヨンウ)大統領府外交安保首席はスチーブンス大使に武大偉を「北朝鮮と非核化に対しては何も知らない紅衛兵出身の無能で傲慢な人物」と非難したことが明らかになった。

◆中国「私たちも北は煩わしい存在」

 血盟関係の中朝の間に、隙間が広がっているという信号が外交電文の所々で捉
えられた。

 何亜非駐ジュネーブ中国代表部大使は、外交部副部長当時、ジェームズ・スタインバーグ米国務部副長官に会って、「私たちは彼ら(北朝鮮)を好きでないが、それでも彼らは隣人」とし、北朝鮮に対する認識の一端を表わした。

 中国の対北朝鮮認識は、2006年10月の核実験と、2009年4月のミサイル試験発射、同年5月の2次核実験など、北朝鮮の挑発行為が度重なって悪化したことが明らかになった。

 カザフスタン駐在米国大使は、2009年6月の電文で、北朝鮮の2次核実験を憂慮するカザフスタン駐在中国大使の言及を伝えた。同大使は、「北朝鮮の核活動は全世界の安保を脅かす要因であり、中国としても煩わしい問題」と話した。

◆中国、対北朝鮮影響力弱化

 中国の対北朝鮮情報力と影響力は北朝鮮を動かせる唯一の国家という世間の評価には及ばないことが明らかになった。

 昨年2月、上海駐在米国領事館の電文によれば、北朝鮮をよく知る中国の専門家たちでさえ、「金正恩(キム・ジョンウン)後継説」を信じなかったし、金正日の三男よりは軍部が権力を握るだろうという展望が優勢だったと、同紙は報じて
いる。

 長男の金正男(キム・ジョンナム)はプレイボーイ気質がとても強く、次男はビデオゲームに関心が高く、金正恩はとても幼くて経験がないということが中国の北朝鮮専門家たちの評価だったとのことだ。

 駐中米大使館によれば、中国は昨年6月に北朝鮮の挑発行為が金正日の健康悪化のためであり、米国との緊張を高めさせた後、金正恩が緩和するという金正日の計画でもあるという意見を提示したと報告した。

 北朝鮮のウラニウム濃縮問題に対しても、中国当局者は2009年6月当時、北朝鮮のウラニウム濃縮プログラムが稼動していないという判断を下したと駐中米国大使館電文は明らかにしている。

 だが北朝鮮が今月初めに公開したウラニウム濃縮施設は、2009年2月から建設されていたという。

 中国は昨年5月、北朝鮮の核実験の可能性に対する米国の警告を深刻に受け入れなかったし、核実験以後にも6者会談が数カ月以後再開されると誤認していた。

0 件のコメント:

コメントを投稿