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五味洋治のページです。主に韓国での北朝鮮関連報道を訳していますが、日本語で紹介されない記事を私の目でセレクトしています。私の執筆活動、経歴についても掲載しています。最近のお勧めは、北朝鮮の軍事関連報道です。日本のメディアが伝えていない細かなものまで拾っています。私がかつてここに書いた金正恩の性格分析は今も十分通用します。筆者へのご連絡はこちらをクリックしてください

2011年4月22日金曜日

中東の風は平壌に吹かない 月刊中央の特集 ①

中央日報が発行している月刊中央の四月号が、北朝鮮と中東革命の関係を特集している。その中の一本、日本の共同通信記者のルポの骨子を訳してみる。
http://magazine.joinsmsn.com/monthly/article_view.asp?aid=287794

非常に長いので、何回かに分けて掲載します。

エジプト ムバラクは結局米国に背信にあった'
平壌=文・写真磐村和哉共同通信平壌支局長
北アフリカ発市民革命が相変らず進行中なのに北朝鮮の核心平壌はどんな姿であろうか?北朝鮮の最大名節(韓国固有の盆・正月)中一つの金正日の誕生日(2月16日)に合わせて北朝鮮を訪問した磐村和哉共同通信平壌支局長がその雰囲気を伝える。

平壌には‘日本デパート’ ‘シンガポールデパート’で呼ばれる商店がある。
また海外名品を販売する商店も登場した。
通りには自転車に荷車を設置して,パンや飲み物を売る商人の姿がぐんと増えた。
2月16日金正日国防委員長の誕生日を際して,外国代表団をむかえた平壌の路上風景だ。
昨年から最優先国政課題として訴えている‘人民生活向上’を住民に実感させようと当局が主力を注いでいる印象が強かった。
ちょうど北アフリカ・中東地域でジャスミン革命が起きてこの風が、北朝鮮にどんな影響を与えるのか切羽詰まった関心事として台頭した時であった。
だが結論から言えば、少なくとも平壌で直ちに‘民主化革命’が起きる兆しは見られなかった。

●“我が国ではありえない”

記者が会った北朝鮮政府関係者らはエジプトやリビアで起きた反政府デモとこれにともなう政権交替が“我が国では有り得ないこと”といっせいに口をそろえた。
ある関係者は、エジプトのムバラク大統領は米国が永らく支援してきたのに最後に米国から裏切られた”と話した。

また他の関係者は“中東争乱の背景には米国の心理謀略の策動がある”と表現、“私たちはそれをずっと警戒してきた”と明らかにした。

もちろん北朝鮮マスコミは、中東争乱を報道しない。

通り歩く一般住民の大部分は中東の争乱を知らない。
調べてみる手段もうわさ他にはない。
韓国の‘ビラ(対北朝鮮ビラ)’散布がどの程度影響を及ぼすのかものぞけなかった。

今年中に100万台を越えるという‘手電話(携帯電話)’は国際通話が不可能だ。

平壌に常駐する外交団や外国人が使う,国際通化が可能な携帯電話とも通話できない。

外国人が利用する携帯電話も,北朝鮮の人が利用する携帯電話も端末機は皆中国製だが,通信方式を分けて運営しているようだった。

また国際通話が可能な外国人の携帯電話は平壌市中心部で20~30kmほど離れれば電波が切れる。

ところで、昨年には一時的に訪朝する外国人に貸与したこの携帯電話を、今回は貸与を受けることができなかった。

北朝鮮側担当者の説明によれば今年に入って,通信形式を変更して,一時的な貸与がまだ不可能だといった。

中東の争乱と直接的な関連があるかは分からないが,この一時的な貸与がいつ再開になるかは不透明だ。

中東の争乱の影響を注目する指導部の判断により短期訪問者の携帯電話貸与の不許可期間が長くなる可能性もある。

平壌に常駐するある外交関係者は“職場で北朝鮮職員と中東の争乱を話したことがない”としながら“日常で外部世界の動向に関し色々な話をする雰囲気もない”と明らかにした。
外交団も一緒に仕事をする北朝鮮職員の立場を考慮して,話自体に慎重でないことができないだろうと考えられた。

●北朝鮮の高位層は、「リビアの教訓」注目

以下次号

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