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2011年4月28日木曜日

六カ国協議再開は北朝鮮からの和解のシグナル 朝鮮新報

今回は朝鮮新報の転載。一部省略しています。
どうやら六カ国協議再開は、北朝鮮も同意している。
いつも韓国が孤立させられる。

米国南朝鮮合同軍事演習の終わる4月末を控えて、6者会談再開に関する構想が
表面化した。

中国の武大偉朝鮮半島問題特別代表が「北南6者会談団長会見-朝米対話-6者
会談再開」に向けた方案を言明した。

その後ソウルを訪問し、李明博大統領に会った米国のクリントン国務長官もこ
のような「3段階構想」を南側と再確認した。

一連の事態進展で注目されるのは朝鮮の金桂官第一次官が中国を訪問(7~12
日)した以後、局面転換の流れが可視化されている事実である。

北京で接触

対話外交再開の要求にふさわしく行動したのは北側である。

実際に金桂官第一次官と同日に米国のキャンベル国務省次官補が北京を訪問し、
中国の外交当局者と会談を行った。

中国を仲介者として朝米間接対話が成されたという観測が出るわけである。

報道によるとそれ以後中国は金桂官第一次官と協議したと言う「3段階構想」
を南朝鮮当局に通報したと言う。

そして歩調を合わせるかのようにクリントン国務長官がソウルを訪問し「構想」
について語った。

対話の中断状態を打開する動きが同時多発に起きたのは偶然の一致でない。朝
鮮は今年年初から南側に「幅広い対話と協議」を提案し、積極的な措置を講じ
てきた。

1月に行なわれた中米首脳会談は、朝鮮半島の平和と安定のための北南対話と
6者会談の早い再開を呼びかけた。

朝鮮半島の軍事的対決構図に直接、間接的に関連した停戦協定当事国の間には
対話と協議の方法として懸案問題を解決していこうとするコンセンサスが成さ
れていると考えられる。

「3段階構想」は各国の当面した共同目標を達成するために練られた方案であ
る。

ワシントンの「忍耐力」

朝鮮との対話を拒否し、軍事的圧力と制裁を強化するオバマ政権の「戦略的忍
耐」路線は昨年朝鮮半島に醸し出された一触即発の危機を通じて、すでにその
限界点が明らかになった。

延平島砲撃事件当時、朝鮮人民軍の取った断固たる自衛的措置は、交戦一方で
ある米国をして平和対話の可能性を模索せざるを得なくした。

1月の中米首脳会談はそのような米国の政策旋回を確認させる外交行事となっ
た。

一方で、南朝鮮当局は対話外交再開にブレーキをかけてきた。

北の対話提案に対しても、それを回避するための口実だけを押し通した。

「天安」号事件と延平島砲撃事件に関する、いわゆる「責任的な措置」がまず
講じられなければならないという挑戦的な姿勢を取った。

「南北会談において核問題を扱わなければならない。」という強弁も並べたて
た。

そして北側の主動的な提起に沿って二つの事件問題を論議し、緊張緩和の方法
を求めるための北南高位級軍事会談の開催が開かれるようになると南側はせっ
かく用意された予備会談を意図的に破綻させた。

今回ソウルを訪問したクリントン国務長官は米国と南朝鮮の「緊密な共助」を
土台にして核問題を解消していく立場を明らかにしたと伝えられている。

しかし、米国が朝鮮半島問題を青瓦台の主張だけを聞き、判断しないであろう
ということは明白なことである。

たとえば朝鮮が北南高位級軍事会談を提案し南側がこれを受け入れた時、ホワ
イトハウスはそれが「米中首脳会談の結果」だという見解を明らかにしたこと
ある。

対決において対話に局面の転換される中でオバマ政権はまたほかの「忍耐心」
について言っている。

南北対話が対話外交再開に先行されなければならないという「青瓦台」の主張
だけを繰り返しているのだが、そのような「忍耐心」にも限界点はある。ソウ
ルの対決論者の対話忌避症がなくなることを米国がいつまでも待つという保障
はない。

平壌発のシグナル

中国、米国が「北南6者会談団長会合」の着想を議論するようになると南朝鮮
当局は、「非核化問題は南北関係の核心事案」「ボールは北側に移っている。」
と虚勢をはることもしたが、これは自らが対話を回避する口実がなくなり非常
に苦しい境遇に落ち入ったことを露呈したものである。

ソウルの対話破綻策動を封鎖しようとする国際政治の力学構図が形成されてい
る。

南朝鮮の対決論者は「北南団長会合」では「北の真心性のある態度」が確認さ
れなければならないとか、非核化問題で「一定の成果」があがらなければなら
ないとか言いながら「2段階」の履行に障害をきたそうとたくらんでいるが、
そのような抵抗はとうとうとと流れる大河の流れの前でははかない泡末にすぎ
ない。

李明博政権にとって中米が直接出そろって準備する対話の場は、軌道修正の最
後の機会になるかも知れない。

任期がいくらも残っていない政権が判断を誤らないようにするには、何よりも
北側が出した対話提案に盛り込まれたシグナルを真摯に検討すべきである。

共和国国防委員会は最近「対話をしても大胆な対話をしよう」という立場を明
らかにしている。

対決路線をあきらめない限り、「朝鮮半島の平和と安定を保障するための今後
の全ての対話と協議おいて徹底的に除外されるということを心に刻まなければ
ならない」(国防委員会スポークスマン声明2010.1.15)と警告したことのある
北側が大局的立場から和解のシグナルを送っている。

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