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2011年5月18日水曜日

中国の朝鮮半島政策は、朝鮮戦争から変わっていない キッシンジャー回顧録より

 

PYH2011051800040007101_P217日に発売されたキッシンジャーの回顧録に、朝鮮戦争のことが書いてあるようだ。聯合ニュースから関係部分を抜き出してみた。慌ててニュースにしたようで、言葉が硬く、日本語にしてもなじまない言葉が多いが、つまりは、朝鮮戦争は中国が北朝鮮を重要だと感じたため参戦し、その認識は今でも変わらないとある。

私も自分の本の中で、中朝関係は朝鮮戦争が作った、と書いたので、ほぼ同じ意見ということになる。

 

中、朝鮮戦争参戦理由、現在の中国の対北朝鮮政策判断に有意義"
(ワシントン=聯合ニュース)ソン・キホン特派員=ヘンリー・キッシンジャー前国務長官は17日市販された著書'中国に関して'(On China)を通じて、共産主義体制を構築した毛沢東の対外政策を初めて示した朝鮮戦争を分析した。

◆中参戦理由は北崩壊防止=毛沢東が朝鮮戦争に参戦した理由も米軍が1950年10月38度線北側を越えて、豆満江で北進するのに伴ったという伝統的な分析と違い、金日成の韓国への侵略後、米軍が直ちに参戦を決めた時から毛沢東は中国軍の戦争介入を計画していたと強調した。

キッシンジャーは"毛は米軍の38度線北側北進前から中国が介入しなければ、北朝鮮が崩れることだと判断したし、北朝鮮の崩壊を防ぐために参戦を決めた"として"米軍の豆満江までの進出を防ぐのは副次的な要素であった"と分析した。

キッシンジャーは"中国は米国の戦術的策略に対する反応や38度線を守らなければならないという法的根拠のためでなく、注意深く考慮した戦略的計算を土台に朝鮮戦争に介入した"として"中国の参戦はまだ現実化していない危険に対応する先制的戦略から始まったこと"と説明した。

キッシンジャーは"朝鮮戦争参戦は、中国が長期的側面で朝鮮半島がどれくらい重要な役割をするのか認識していたことを現わすことで、これは現代でも意味がある"と話した。

現在中国の対北朝鮮政策を考慮する要素が、朝鮮戦争参戦当時における中国の戦略的計算と連結する、というキッシンジャーの説明だ。

◆米.中.ソ連の朝鮮戦争得失点と中.ソ関係悪化=キッシンジャーは朝鮮戦争を決算しながら"戦争に参加したどこの国も、目標を全て成就できなかった"と総評した。米国と中国は得たもののと失ったもののがあるが"最大の敗北者はスターリン"と評価した。

米国は北朝鮮の侵攻を撃退して新生同盟国を守る成果を上げたが、中国をして強大国米国と戦って耐え忍ぶことができるという自信を与えたし、戦争遂行過程で政治的、軍事的目標を調和させることができなくて国内的論議を招くことによって10年後ベトナム戦で似たジレンマを繰り返したとキッシンジャーは分析した。

中国の場合は"朝鮮半島を米帝国主義から解放させる"当初目標を成し遂げられなかったが、新生共産主義中国の地位と軍事力、存在感を誇示する契機になったし、アジア共産主義運動に中国のリーダーシップを確保する成果を取った。
キッシンジャーは"金日成の南への侵略要求を承認して毛沢東の介入を催促したスターリンが皮肉にも、朝鮮戦争最大の敗者"として目標にした朝鮮半島共産統一にも失敗したし、参戦を通して、中国のソ連依存度を高めようとする意図も思い通りならなかったと診断した。

毛はスターリンの胸算用とは違って朝鮮戦争を契機に米国とソ連2つの強大国に対抗することができるという自信を得たし、朝鮮戦争争終戦と合せて中.ソ関係はより一層悪化した。中国はソ連とは違った独自的社会主義路線を歩むようになったとキッシンジャーは分析した。

キッシンジャーは"その後の10年過ぎなううちに、ソ連は中国の主要な敵になった。それから10年も過ぎないうちに、同盟の変化が発生した"と話した。

1971年7月大統領国家安保補佐官だった自身が極秘裏に北京を訪問して、引き続き米.中国交正常化につながる歴史を念頭に置いた言及だ。

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