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2011年5月25日水曜日

金総書記の列車好きの理由は?



金総書記の訪中が続いている。なぜ列車に乗って延々移動するのか、その理由ははっきりは分からないが、以前どこかで、総書記本人が「列車に乗れば、現地の事情がよく分かる」と話していたと書いてあった。しかし、今回は図們経由。ここは上り勾配になっているとされ、これまでは帰途に利用されていた。どうして行きにこの道を選んだのか。理由がありそうな気がする。

以下は、韓国での報道です。

【ソウル=ニューシース】アンホギュン記者 2011年05月21日(土)10:12
金正日北朝鮮国防委員長が20日、自身の特別専用列車の向こうに電撃訪中した。 金総書記は、北朝鮮の最高指導者の身分で訪中した7回のすべての列車を利用した。中国との国境を越えた特別列車の搭乗者がキムジョンウン、党中央軍事委副委員長ではなく、金委員長自身だった。彼の『列車への愛』に再び興味が持たれている。

金委員長は、2000年5月、2001年1月、2004年4月、2006年1月、2010年5月、2010年8月、今年の訪中までにすべて専用列車を利用している。

また、2001年7月26日から8月18日までに行われたロシアを訪問すると、2002年のロシア極東地域訪問の際にも、平壌からモスクワまで往復2万余㎞を、なんと24日にもわたって移動した。

金総書記は1965年に金日成主席のインドネシア訪問を実行するための専用機を使用したこと以外には一度も飛行機に乗って外国を訪問したことがない。

海外メディアと専門家たちは、金総書記の列車の愛について様々な分析を出している。 その中で最も代表的なものが高所恐怖症のために飛行機に乗らないことができないという説である。

米国の外交専門誌フォーリンポリシー(FP)は昨年、金総書記が列車便で中国を訪問すると、"金総書記は1976年にヘリコプター墜落事故でひどい怪我をした後、飛行への恐怖が生じて、絶対飛行機に乗らないことが分かった"と説明した。

しかし、2001年に金総書記のロシア訪問当時のイギリスの日刊紙フィナンシャルタイムズは、彼がたまに北朝鮮内でヘリコプターを利用すると紹介し、列車の旅は、世界の注目を自分に集中させるためのものだと主張した。

実際に金委員長が電車に乗って、中国訪問に出ると、特別列車の移動経路、停車駅など、すべてのことが話題になった。 特別列車が到着する地域は、彼の一挙手一投足を取材しようとする外信たちでいつもにぎやかだった。

この新聞は、列車の訪問が、世界の耳目が集中された中で、自分の中国訪問を浮き彫りにし、長距離の旅行にもいいほど、自分は健在で、北朝鮮を長く空けておいても大丈夫なほどの権力も発表であることを誇示しようとする意図だと分析した。

金総書記の列車の訪問が訪問国との同盟関係を誇示する為だという分析もある。

リーダーが専用列車に乗って他の国を訪問すると、飛行を利用した訪問よりも警護や交通規制の問題などで手続きが非常に複雑になる。

ロシアは2001年に金総書記の訪問時の警護のために総9228㎞に及ぶシベリア横断鉄道に100mごとに1人ずつ、警察を配置した。 金総書記の専用列車が立ち止まった場所にも配置され、警察や警備員を含めると、約10万人が動員された。

今回の訪中も例外ではない。 金委員長が経由する図們、牡丹江市、ハルビン地域には、前日から、中国公安が集中配置された。 また、中国訪問の準備から帰国するまで、少なくとも一週間から10日以上の列車の乗客と貨物輸送に支障をきたすされる。

したがって、このような不便さを甘受して、相手国が金総書記の列車の訪問を迎えるには、両国間の強固な同盟関係を対外的に知らせることができるということだ。

金委員長が、単に列車の旅を好きだという分析もある。 父親の金日成主席も列車旅行が好き、金主席のロールモデルにした金委員長も同じことだ。 彼はロシア訪問のため24日間の列車に乗ったときにも愉快な気分で車窓から見える大陸のあちこちを見ていた。

テロへの懸念も列車の訪問の理由になったとみられる。 飛行機がテロに遭い、爆発する場合は、生き残る可能性はほとんどありませんが、特別列車は、テロがあっても存続の余地があるからだ。 スターリンも、テロの可能性のために長距離旅行の際に飛行機やヘリコプターの代わりに列車を頻繁に利用したことが分かった。

金総書記の特別列車は、外部の防弾装置はもちろん、82㎜迫撃砲まで備えている。

彼が搭乗した1号客車の内部は、高級ホテルに劣らないの寝室があり、移動経路を直接表示できるように衛星の電子地図とインターネットが設置されており、映画鑑賞のための大型スクリーンもあることと知られた。 この他にも宴会場や会議室、医療室まで完備いると伝えられた。

1号客車は、移動時に先行列車と後続列車の完璧な警護を受ける。 鉄道の管理も厳しく、北朝鮮は、2004年4月、金総書記を狙ったとみられる竜川駅爆発事故が発生すると、当時の責任者だった金容三前鉄道相を更迭した。

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