お知らせ

五味洋治のページです。主に韓国での北朝鮮関連報道を訳していますが、日本語で紹介されない記事を私の目でセレクトしています。私の執筆活動、経歴についても掲載しています。最近のお勧めは、北朝鮮の軍事関連報道です。日本のメディアが伝えていない細かなものまで拾っています。私がかつてここに書いた金正恩の性格分析は今も十分通用します。筆者へのご連絡はこちらをクリックしてください

2011年5月23日月曜日

誤報はなぜ起きたか 東亜日報

正恩訪中説は誤報と判明したが、なぜ起きたのか。よくまとまっている東亜日報を訳した。


金正日訪中]政府情報力不在が‘金正恩訪中’誤報呼んだ
記事入力2011-05-21 03:16
[東亜日報]
20日明け方特別列車便で電撃訪中した主人公が金正日国防委員長だと確認されながら、韓国メディアが約9時間の間誤報を出す状況が生まれた。
韓国政府の情報収集能力の不在も、誤報事態の主要原因だった。
聯合ニュースはこの日午前9時14分‘金正恩が図們を通じて、訪中’との一方を緊急打電した。
集団誤報の開始だった。
訪中主体が金委員長の3男の金正恩労働党中央軍事委員会副委員長なのか、確認の問い合わせが政府当局にあふれた。
政府高位関係者が“今後を見るべきだが、状況から見て、今日明け方金正恩が訪中したと理解する。
単独訪問なのか、金正日と一緒に行ったのかはちょっと見守らなければならないが一応一人で行ったと見られる。訪問地は北京ではないと見られる”と話したとされ、金正恩訪中は既定事実化された。

大部分の新聞と放送がインターネットとTV等を通して、金正恩訪中の便りを流し始めた。

もちろん大統領府は慎重さを維持することはした。
大統領府関係者はこの日午前11時記者らにブリーフィングで“誰が行ったのかは聞くことができなかった。
いつも中国は状況を知らせてこない”とだけ話した。

また他の関係者は本紙との通話で“政府では誰も確認しないこと”としながら“指導者の資格がまだ検証されていない者(正恩)の訪中有無について私たちがいちいち評価し、メディアに説明する必要があるか”と反問した。

午後2時頃記者らと会った政府高位関係者も“特別列車が(北朝鮮-中国)国境を越えたことは間違いない”という説明だけ出した。

北朝鮮高位要人が金正日なのか、金正恩なのかは公式確認しなかった。

しかし政府内でも特別列車に乗った人は金正恩であることという分析が優勢だったことは明らかだ。

金委員長はすでに昨年5月と8月2回中国を訪問したためだ。
また情報機関高位関係者が国会で“中国高位層が金正恩を四回招請した”と説明した点も、こういう観測の根拠となっていた。

この日9時間の間‘金正恩訪中説’はすべての媒体を通して報道されたが、明確に“誤った記事”という話をする当局者はなかった。

一部当局者らは金正恩の訪中が韓半島情勢に及ぼす影響に対するコメントも出した。

しかし午後5時を越えてから修正された。

訪中が金委員長だったと確認されたのだ。

正確な通知時間は確認されなかったけれど中国政府がわが政府に金委員長訪中事実を知らせたと伝えられた。

昨年5月にも、金委員長訪中を何日か後に控えて、李明博大統領と胡錦濤中国国家主席の首脳会談が開かれた。この時も中国政府が事前に金委員長訪中事実を知らせなくて論議がおきた。

昨年8月には金委員長が国境を越えた直後この事実を把握したわが政府関係者が、メディアに訪中事実を非公式確認した。

だが今度は国家情報院など情報機関が自らの機能を発揮できないのではないかという指摘が多い。

国家情報院が各種物の人的情報を総合して、午前に‘金正恩訪中’と大統領府に報告したのが誤報騒動を拡大したという観測だ。

政府消息筋は“国家情報院が当初、金正恩訪中だと判断したとすればそのように判断した基準が何なのかが情報当局の情報力不在にともなう誤報事態の本質”と話した。

0 件のコメント:

コメントを投稿