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2011年6月7日火曜日

私は自分の目で長所短所を直接見てみたい 総書記の列車愛の謎 ロシア編

6年ほど前に私がある場所で書いた文章を再掲します。自分の目で、訪問した地域を見たいというのが列車愛の理由だそうだ。


 

 ロシア極東地域のウラジオストク新聞の女性記者オルガ・マリチェバさんが書いた「金正日とワルツを」の韓国語版を購入して読んでみた。
 かなり散漫な内容との印象だが、時々直接取材した時のエピソードが出てくる。一番のハイライトは一緒にワルツを踊った時のことだろう。2002年8月の金総書記極東訪問に同行した記者は、遊覧船に乗って食事をした。そこで金総書記が彼女に寄ってきて、厳粛な口ぶりで、ワルツを踊りませんかと申し出た。

 「私は左手を彼の肩に、右手を彼の左手に乗せた。彼はまさに悪くない舞踊専門学校を卒業したように、立派にワルツを踊った。踊りを終え、感謝を示し、首を下げた。そして私に軽くあいさつした」(46p)とある。


 彼が極東を旅行した5日間、笑うとき顔が生き生きと変化し、どれだけ情緒的に敏感な人なのか分かったと記者は感想を書いている。

 21世紀に入って、金総書記はタバコをやめたとも書いてある。そして多くの軍の高位幹部が彼を見習って禁煙したが、人民軍の軍人には継続して、タバコが配られている。

 昼食の時、金総書記は興にのって自分の見解を披瀝した。

 朝鮮半島では全ての人民が望んでいるので、統一は必ず実現すると信じている。


 共産党は人民とともにいなくてはならず、指導者は人民の声に耳を傾けなければならない。

 ソ連は政治改革の後経済改革をしたが、中国を研究した結果、すべてロシアと逆にしなくてはいけないと結論に達した。市場経済を投入したあと、政治改革をしなければならない。

 こんな風に話したそうである。

 さらにオルガ記者は「一番聞きたかったこと」として飛行機ではなく列車旅行を好む理由について聞いた。


 「外信たちは私を高所恐怖症患者にたとえたいようだ。事実は違う。空路だと私が何を分かりますか。何もない。外交官や政治家しか会えないが、私は自分の目でロシアの長所短所を直接見てみたい。今後もう一度モスクワ訪問の機会があれば、飛行機に乗っていき、万一極東地方を訪ねる機会があれば、列車に乗っていくだろう」


 さらにロシア再訪の計画があるかと聞くと「万一ロシアを再訪することがあれば、必ずロシアの女性記者を招待し、飛行時間の間、彼女たちが十分質問できるようにしてやろう」と冗談交じりに語っていたという。


 

 ちなみに彼の列車は「鉄甲列車」と呼ばれていたが、普通の列車のようで、フランス製とも日本製とも言われた。金総書記の事務車両は両側に大きなスクリーンがついていて、コンピュータと連結されていて、ロシア極東の情報を映し出していた。列車が通過する場合、二時間前から駅舎の警備が始まるという。


  その他、金総書記のロシア語の能力については、「かなりできるようだ」
と推測している。一方で、金総書記は、金大中大統領との南北首脳会談で、彼のことばの80%しか理解できなかったと答えた。

 

ここにも関連記事があります。

http://japan.dailynk.com/japanese/read.php?cataId=nk00100&num=723

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