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2011年7月29日金曜日

封鎖されたソウルの対決路線

私が信頼して読んでいる金さんの記事。
彼は朝鮮語で記事を書いているそうだ。別の人が日本語訳をつけている。
最後に「金桂官次官のニューヨーク訪問を契機に朝鮮の平和攻勢はさらに勢いを増すことだろう」とある。平和攻勢と北朝鮮というのがすこしそぐわない気もする。 

◎ 「ARF北南会談-朝米対話再開」                                                                        (「朝鮮新報平壌支局版」7月25日付記事)

始動した平和、非核化外交

金桂官外務省第1次官がニューヨークを訪問して米国当局者と公式会談をする。

(略)
今年、年初から朝、中、米間のコンセンサスが確認された平和、非核化外交の構想が7カ月という期間を通して、やっと実行段階に入ったのである。

障害要素の除去

事態の急進展は、障害物だったMB政権の対北対決路線が封鎖されたことからなされた。

ARFを契機に実現された北のリ・ヨンホ外務省次官と南の魏聖洛平和交渉本部長の会見は6者会談という多者外交の枠の中で成し遂げられたのである。

これまで北南間に対話が行なわれる時、南側では統一部がパートナーだった。

魏聖洛平和交渉本部長は外交通商部で6者会談を担当する人物である。

インドネシアで実現された外交当局者の会見はそのまま北南関係の復元を意味するものではない。

リ・ヨンホ次官は会見後、「今回、6者会談を早急に再開しようとする努力の一環として南側団長に会った。」と語った。

この間、MB政権は北南関係を人質にして対話外交の再開にブレーキをかけてきた。

「天安」号沈没事件と延坪島砲撃事件を口実にして「北南対話-朝米対話-6者会談再開」という3段階アプローチ方案の入り口をさえぎった。

ARFでの6者会談北南団長会談は、米国が自国の利益を阻害する南朝鮮の対決政権のためにこれ以上の忍耐力を発揮しないことを実証して見せたのである。

年初から南朝鮮当局に北との対話を催促してきたオバマ政権はMB政権に最後通牒を送ったようだ。

米国が朝鮮と対話することを認めざるを得なくなった南朝鮮当局は6者の枠の中で北南対話と朝米対話の「併行」に推進されている様子を繕うために特別に配慮しなければならなくなった。

ARFでの北南会談はそのために必要な工程であった。

中米のシナリオ

中国と米国は、今年1月の首脳会談で朝鮮半島の平和、安定を呼びかけながら北南対話と非核化のための6者会談の再開を主張した。

朝鮮は、このような国際政治の新しい流れに先手をうって、年初から南側に向けた対話攻勢を繰り広げた。

国際社会が願い、期待する平和の造成を北南間で民族の懸案を解決する機会にしようと「われわれと手を携えようとする相手なら過去を問わず、どこでだれとでも、何時でも会う用意がある。」(政府、政党、団体連合声明)という寛容な立場まで明らかにした。

北南の共同歩調が非核化過程を促すという判断も作用したことであろう。

(略)

朝鮮の柔軟性

北南団長会見に続いて朝米対話再開の流れが可視化されるとすぐに青瓦台は今後の対北政策を◆北南両者関係◆非核化問題を軸とする多者関係◆人道的次元の接近という「三つの軌道」に分けて推進するという論理を立てたという。
(略)

対話と協商を通じて、朝鮮半島で現存の対決構図を清算し、安定して、平和な環境を設けるという朝鮮の目標は明白である。

目標がぶれない国はその実現のためのアプローチで既存の慣例からはずれた大胆な方法も躊躇なく選択することができるのである。

年初に提案した北南間の民族対話が対決政権の策動ために成されなかったが、そのような条件でも情勢に主動的に対処することで見出された政策的目標を間違いなく達成するための腹案は用意されているであろう。

金桂官次官のニューヨーク訪問を契機に朝鮮の平和攻勢はさらに勢いを増すことだろう。
(金志永記者)

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