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2011年10月27日木曜日

保衛部作成平壌成人210万人身上情報単独入手 週刊朝鮮 その1

これは久しぶりにすごい記事だ。平壌市民の生活がよく分かる。何回かに分けて全文を翻訳してみる。

 


|記事入力2011-10-23 05:04
北朝鮮、首都平壌に居住する17才以上成人男女210万8032人の詳細な身上情報が入った平壌住民資料を週刊朝鮮が入手した。
最近北朝鮮・中国国境地域で活動する北朝鮮情報通から入手した平壌住民資料は2005年、私たちの国家情報院に該当する北朝鮮保衛部が作成した平壌住民210万8032人の名前、生年月日、住所など個人情報が記録されている。
この資料は米国マイクロソフトの統計処理プログラムのアクセス(access)ファイルで作成された。
北朝鮮当局が作成した住民行政資料が、まるごと流入して公開されるのは今回が初めてだ。

順位    区域      総人口   男性    女性    男性比率  女性比率    
2177_40_01

この住民資料に記載された平壌住民たちに対する身上情報は、だいぶ多様だ。
名前、生年月日、住所だけでなく所属政党、故郷、現住所、配偶者の名前と結婚日、職場および職位、血液型、外国国籍の有無ももれなく記録されている。
特に職場および職位と関連しては一般公務員と医師、看護婦、青年近衛隊院、労働者、農場園、学生などと詳細に分類してある。
平壌住民の中で軍に入隊したり、軍人で他地域に服務中である人々も職業欄を通して、区分が可能なように記録されている。

だが金正日国防委員長一家を始めとして、1万人程度と推測される北朝鮮高位層と、平壌に勤務中の軍人は登録対象から除外されているというのが、この資料を渡した北朝鮮情報通の話だ。

この資料には登録されたすべての住民に対して2004年9月9日公民証を発給したことで記録されている。

この日を期して、平壌住民に対する大々的な公民証更新および新規発給がなされたことと見られる。
だがその背景に対しては具体的に分かっていない。
この資料に登録された平壌住民210万8032人が現在の平壌住民数とどの程度一致するのかも不確かだ。

0~17才の子供と青少年が除外されているだけでなく、約1万人に達する特殊層も抜けているということがこの資料を週刊朝鮮に渡した北朝鮮情報通の説明だ。
平壌に居住している軍人らも登録されていないらしい。
だがこの資料に登録されていない平壌居住人口を皆含むといっても、この資料作成当時平壌人口は260万人を越えなかった、というのがこの資料を渡した北朝鮮情報通の分析だ。
この資料には、昨年平壌行政区域改編で平壌から除外された既存の4地域居住民らも含まれている。

2011年2月統一部が公開した朝鮮中央年鑑によれば既存平壌市行政区域で江南区域、中華区域、上院区域、勝湖区域など4地域が除外されて、平壌人口数が50万人ほど減ったと伝えられる。

だが週刊朝鮮が入手した資料によればこれら4地域居住の成人(2005年当時)は19万7000人程度として記録されている。

統一部の年鑑と、週刊朝鮮が入手した資料の人口の数が30万人近く違いが生じるのは、週刊朝鮮資料に子供人口の数が抜けたことを考慮してもよく納得できない部分だ。

どちら側が合うのか正確に分からないが私たちの情報に限界があるためではないかと思われる。

この資料の分析して分かるのは、平壌の成人人口構成で最も著しいことは女性が多い現象だ。
平壌の成人住民210万人余りの中、女性は122万人余りなのにこれに反して、男性は87万人余りに過ぎなかった。
性比が女100人に男は71人だった。

ソウルの男女性比が女100に男96(2010年統計庁資料、満18才以上基準)に比較すれば平壌成人の性比不均衡は深刻だった。
2010年基準ソウル市民中、女性は420万人、男性は400万人程度だ。

平壌の男女性比が大きい差を見せる理由はよく分からないが、男らは軍服務のために平壌の外に多数転出したためであると推定される。

過去平壌に居住した故郷に帰れない民らの証言によれば、光復(解放)以後には地方に離れた軍服務者が増えて、平壌都心では男性を見物するのが難しいほどだったという。

また他の原因では平壌で開かれる各種大型行事に動員される女性が多いという点も選ばれる。

北朝鮮で高位幹部であって2007年北脱出した40代ある男性は「平壌住民10人中6人以上は女性だ。平壌は主に幹部級が生活する所で、男性は平壌市郊外周辺地域にたくさん出て行く反面、女性は平壌の各種行事に動員される女性が多く、性比不均衡が深刻だった」と話した。

平壌成人人口の、また他の特徴は平均年齢がソウルより高いという点だ。

今回の資料で分析された17才以上平壌居住民の平均年齢は47才で、ソウル市民(満18才以上)平均年齢の44才より、約3才高かった。

平壌成人の平均年齢(47才)がソウル市民(44才)より高く出てきた理由も女性超過現象のためと分析される。

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