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五味洋治のページです。主に韓国での北朝鮮関連報道を訳していますが、日本語で紹介されない記事を私の目でセレクトしています。私の執筆活動、経歴についても掲載しています。最近のお勧めは、北朝鮮の軍事関連報道です。日本のメディアが伝えていない細かなものまで拾っています。私がかつてここに書いた金正恩の性格分析は今も十分通用します。筆者へのご連絡はこちらをクリックしてください。コメントは実名以外受け付けません。

2011年10月11日火曜日

北朝鮮 ビラからSNSまで…南情報に触れる北朝鮮 世界日報より

 1979年、休戦ラインを守った北朝鮮人民軍の副小隊長だったアン・チャニル世
界北朝鮮研究センター所長は、韓国軍の拡声器から鳴り響く対北朝鮮放送を聞い
て、西部軍事境界線(MDL)の鉄柵を越えた。

 30年余りが過ぎた今年9月、金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の初孫と推
定される金ハンソル(16)は、ソーシャルネットワークサービス(SNS)サイトのフェ
イスブックと動画共有サイトのYou Tubeなど、オンライン空間で、韓国大衆文化
に対する関心を果敢に表わした。

 金ハンソルは今は閉鎖されたフェイスブックなどに、「北朝鮮にもインターネッ
トがある」と伝えた。

 南北間の体制競争が激しかった1970年代の軍部隊対北朝鮮放送や、対北朝鮮ビ
ラから、韓国ラジオ放送・ドラマ・映画などに至るまで、北朝鮮に流入する韓国
情報の経路と類型が多様化して進化している。

 北側江原道高城は24時間、韓国放送が受信されるなど、北朝鮮内のほとんどす
べての地域で、すべての階層が韓国大衆文化など、韓国社会情報に全方向で露出
しているというのが専門家たちの指摘だ。

 アン所長は10日、「1970~80年代、対北朝鮮放送とビラを通して、韓国関連情
報が北朝鮮に流入したのを始め、1990年代に入り、中朝国境地域を中心に、韓国
歌謡曲カセットテープが大量に北朝鮮に入って、北朝鮮社会に『資本主義の風』
を起こした」と伝えた。

 アン所長は、「心を打つ切ないメロディと個人の感想を率直に書いた歌詞が、
北朝鮮の人らの心を動かした」として、「崔ジンヒの『愛の迷路』を歌えなけれ
ば、人扱いされなかったほどだ」と伝えた。

 2000年代に入ってからは、ドラマと映画が北朝鮮内の資本主義の風に合流した。
10代の時期を北朝鮮で送って、2008年に脱北した大学生A君は、「友人らの間で、
ドラマ『天国の階段』と『秋の童話』が人気であった」として、「韓国のすべて
の映画やドラマ、本を見てみたいと思って韓国にきた」と話した。

 この前、日本に漂流してソウルに入ってきた脱北者一行が、「韓国ドラマを見
て脱北を決心した」と話した事実も、韓国映像物が彼らには命をかける程威力が
あることを克明に見せている。

 姜東完(カン・ドンワン)東亜大政治外交学科教授は、「韓国映像物は北朝鮮当
局が宣伝する内容とは全く違う世の中を見せるため、統制と監視で維持される北
朝鮮体制には脅迫的だ」として、「今後、下からの変化の可能性に相当な影響を
およぼすだろう」と見通した。

 アン所長も、「1次対北朝鮮ビラ、2次歌謡曲、3次映像物に続き、もう4次とし
てインターネットだけが残った」とし、「一般住民たちにまでインターネットが
広がったら、北朝鮮体制の安全性は担保しにくくなるだろう」と診断した。

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