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2011年11月22日火曜日

ホワイトハウスから見た朝鮮半島②

太陽政策とブッシュ政権内部の葛藤が描かれている。

ライス長官は、金大中大統領を"ソフトなマナーを持った老政治家"と表現しながら、いわゆる"太陽政策"で北朝鮮を変更することができると思った"理想主義者(idealist)"と評した。 "理想主義者"という言葉を政治家にしている場合は、賛辞というよりは"現実を知らない潔白な人"という意味になることもある。

 
2001年3月7日、金大中大統領は、大統領に就任してから二週間でワシントンに行き、ブッシュ大統領と初めて会談することになる。

米ホワイトハウス安保補佐官は、事前に関係者会議を通じて、会談に臨む米国の立場を整理した。
  太陽政策を公開的に批判するものではないが、アメリカは北朝鮮に対して前クリントン政権とは別のアプローチを選ぶという方針を定め、ブッシュ大統領に報告し、同意を得たという。
 
 翌朝5時のライス長官が住んでいたアパートに電話がかかってきた。 ブッシュ大統領だった。
 
"ワシントンポストを見ましたか?"
"大統領閣下、まだ見ていません。"
"外に出て新聞を持って来てください。"
彼女は配達されたワシントンポストを持っててきた。
 
"20ページを広げてください。"
ブッシュ大統領の声は怒って、硬くなっていた。パウエル国務長官のインタビュー記事が載っていた。
パウエル長官は、記者に"米国は韓国側に、クリントン政権の北朝鮮接近方法に従うと話をするだろう"と語ったと記事化されていた。


"私が処理させていただきます。大統領閣下。"
ライスは、そう言い、すぐにパウエル長官に電話をかけた。

"新聞を見てください。"
パウエルは、問題をすぐに気が付いた。 ワシントンポストの記者が自分の話を誇張しているとし、訂正を求めると話した。

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