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2012年2月19日日曜日

金正恩体制の今後展望と私たちの対応


民族21という、北朝鮮に近い雑誌の記事。北朝鮮の人たちより楽観的なのが気になる。

http://www.minjog21.com/news/articleView.html?idxno=5200


 

2012年01月21日 チョン・チャンヒョン<民族21>代表minjog21@minjog21.com

金正日委員長死後金正恩体制は外部の憂慮とは違い早く無事に到着している。

昨年12月30日最高司令官に推戴された金正恩副委員長は新年に入って'第105タンク師団'を訪問したのに続き11日頃は平壌の建設現場を視察するなど最高指導者として公式活動を本格的に始めた。

金副委員長の誕生日と知らされた1月8日には後継者時期軍部隊訪問などの場面を入れた記録映画も放映して'準備された指導者'という宣伝に出た。

幼い年齢で権力継承準備が全くならなくて、長く持続しないという憂慮や権力基盤が薬害集団主義体制に行くだろうという外部世界の予測と別に円満な継承過程がなされているのだ。

事実上2010年9月28日党代表者会を通して、今後金正恩副委員長中心の党と国家運営という大きい枠組みが確立されていたし、1994年金日成主席急逝の時とは違って有事対応計画が立っていたので、金正日国防委員長死後迅速な対応と継承が可能だった。

●安定的に定着している金正恩体制

近い将来金正恩副委員長は労働党総秘書、党中央軍事委員会委員長、国防委員長などの職責も継承すると予想される。
2010年党代表者会を通して'親金正恩要人'で指導部の人的交替がなされたので大々的な人事移動はないだろう。
金副委員長が金正日国防委員長のすべての職責を継承する場合単一指導体制か集団指導体制かという論争も弱くなるだろう。
金副委員長は党中央委員会全員会の、党中央軍事委員会、国防委員会などの集団協議を通して、政策補佐を受けながら、自身の'唯一の指導体制'を確かにすると予想される。

平壌駐在ロシア大使館で勤めた経験があるアレクサンダーポロンチョプ ロシア科学院教授が指摘したように"最高指導者の唯一的地位と最高水準政策決定過程での集団主義が結びつく形態"だ。

短期的に金正恩体制に不安定性が現れる可能性は大きくないわけだ。

一部では食糧難、電力難などで象徴される北朝鮮の経済的困難が金正恩体制の安全性を威嚇するという展望を出している。
しかしこのような評価は最近何年間平壌を行ってきた訪問客が伝える北朝鮮住民の'体験経済紙数'とは距離があるようだ。

まず食糧生産量が持続的に増加している。

世界食料農業機構(FAO)と世界食糧計画(WFP)が昨年11月発表した北朝鮮の食糧生産量は2010年より8.5%増加した550万トンだ。
国際機構が推測した北朝鮮の1年需要量が540万トンの点を考慮すれば74万トンが不足した数値だが、輸入した食糧32万トンをはじめとして、今年中国と米国から支援を受ける分量まで含めば南側の追加支援なくても食糧需給に深刻な問題は発生しないだろう。
実際に北朝鮮は昨年末から食糧配給量を少しずつ増やしている。

●経済活性化の兆し

電力事情も良くなっている。
石炭生産量が増えながら、火力発電所の稼動率が高まったし、大型水力発電所の建設で原産、江界など主要都市の電力難が緩和された。

今年10月頃発展能力15万kwの煕川2号発電所が完工すれば平壌近隣の戦略事情が好転する展望だ。
戦力問題が少しずつ解けながら、工場稼動率も高まっている。

端的に28ビナロン連合企業所がまた稼動して、ビナロンが生産されて、紡織工場が帰れるようになったし、平壌のデパートなど商店に自らの生産服地が流通し始めた。
今年正常化すると予想される興南肥料工場、化学連合企業所が本格稼動に入る場合肥料の自給率も高まるだろう。

20年間北朝鮮経済破綻の象徴のように認識された柳京ホテルの外装工事が終わったし、今年には一部層に対する賃貸が始まる。
野心に充ちるように推進した平壌近隣10万戸建設事業は目標に達しなかったが平壌中心部万寿台事の超高層アパート建設事業が4月に終われば金正恩時代の政治的功績に宣伝されるだろう。

北朝鮮の携帯電話使用者数も100万台を越えた。

外部の目の高さで見れば北朝鮮経済が相変らず難しいが金正恩体制が入った後状態が良くなっていると大々的に宣伝ができる、色々な条件が用意されていることだ。
また中国が支える北朝鮮体制は簡単に揺れないだろう。

●客観的対北朝鮮認識がより一層必要な時

もちろん長期的に経済活性化を安定的に推進するためには対外開放が必須だ。
北朝鮮は金正恩時代公式スタート以後金正日委員長の先君路線と強い大国建設構想の継承を宣言した。
これに対して金正恩時代に北朝鮮の改革開放は当分難しいという分析も出てきている。
金正恩体制でも北朝鮮は簡単に政治改革に出ないだろう。
ただし対外開放は違う次元の問題だ。

北朝鮮は先軍路線を標ぼうした金正日時代末に、事実上中国の開放モデルを一定部分受け入れることに決めた。
北朝鮮の最高幹部らは"中国の経験を真剣に習って、強い大国建設に全力投球すること”という話を公然としている。

金正恩時代北朝鮮は'経済再建'と'国際化'を強調している。
体制の安全性のためにも世界史的な流れと'民心'を一定に受け入れるほかはない。

そのような点で政府が'北朝鮮崩壊では' '金正恩体制不安定性'という漠然とした推測から抜け出して、客観的対北朝鮮認識に基づいて、合理的な対北朝鮮政策を模索しなければならない。

北朝鮮が経済難により結局南側に手を広げて出てくるほかはないという'虚像'から抜け出さなければならないのだ。
特に今年私たちは核安保首脳会議、総選挙と大統領選挙など大型の政治・外交的行事を行わなければならない。
そのどの時よりも南北関係で平和と対話が必要な時点だ。

政府が圧迫と封鎖で北朝鮮を屈服させることができるという誤った認識から抜け出して、対話と協力を通して、北朝鮮の対外開放を促進する方向で政策転換を急いで、これに北朝鮮も呼応してくるのを期待してみる。

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