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五味洋治のページです。主に韓国での北朝鮮関連報道を訳していますが、日本語で紹介されない記事を私の目でセレクトしています。私の執筆活動、経歴についても掲載しています。最近のお勧めは、北朝鮮の軍事関連報道です。日本のメディアが伝えていない細かなものまで拾っています。私がかつてここに書いた金正恩の性格分析は今も十分通用します。筆者へのご連絡はこちらをクリックしてください

2013年5月28日火曜日

崔龍海の訪中,対話攻勢の序幕[2013.06.03第963号]

ハンギョレ21 ちょっと荒い訳ですが。

ただ内容はハンギョレらしく、北朝鮮より。こう単純ではないだろう。

http://h21.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/34601.html

[焦点]金正恩最側近軍部実力者が対中国特使で…オバマいつも習近平通じて,北朝鮮-米国対話打診胸算用であるよう


北朝鮮軍の核心勢力の崔龍海朝鮮人民軍総政治局長の電撃的な中国訪問は2011年1月ロバート,ゲイツ米国国防長官の中国訪問に競い合う。

軍隊実力者の訪中という点と局面転換の契機という共通点のためだ。
崔龍海総政治局長が金正恩労働党第1秘書の特使で中国を訪問して、習近平国家主席に会ったことは,去る1月から危機が高まった韓半島の状況が新しい局面で転換されるのを意味する。

2011年ゲイツ長官の訪中以後直ちに胡錦涛当時国家主席が米国を訪問した。

2011年1月バラク・オバマ-胡錦涛の首脳会談を契機に,中国の浮上以後緊張状態にあった米-中関係は宥和期に入り込んだ。

首脳会談以後米国と中国は例年戦略経済対話をはじめとして,100ケ余りの多様な両者協力チャンネルを通して,相互協力増大を模索した。
これだけではない。

米-中首脳会談以後中国は2011年に‘平和発展白書’を発表した。
中国は周辺国家と平和的関係および周辺環境の安定が自身の経済発展と強大国としての地位を確保するのに重要だという事実を強調した。


中国は周辺国家と平和的関係および周辺環境の安定が自身の経済発展と強大国としての地位を確保するのに重要だという事実を強調した。
米国内に蔓延した‘中国威嚇論’を払拭させようとする意図であった。
崔龍海総政治局長の中国訪問以後北朝鮮は2011年米-中首脳会談の後中国が取った態度を‘最高の性能に挑戦’する可能性が大きい。


中国が米国と対話を希望したように,北朝鮮も北朝鮮-米国関係正常化を望むためだ。
崔龍海総政治局長はすでに去る5月23日リュウィンサン中国共産党政治局常務委員に会った席で対話意志を明らかにした。

彼は“北朝鮮は戦力を集中して,経済を発展させて,民生を改善しながら,平和な外部環境を作ることを希望する”と強調した。

北朝鮮の‘2011年中国’まねること

こういう崔龍海総政治局長の発言は2011年米-中首脳会談以後中国が‘平和発展白書’を通じて,対外的に表明した立場と似ている。

中国威嚇論を払拭させようとするのが当時中国の意図だったら,崔龍海の発言は去る1月から北朝鮮が国際社会に‘話(言葉)爆弾’を投げながら,危機を作ったことを収拾しようとすると見られる。

5月22日崔龍海総政治局長の中国訪問が電撃的に知らされながら,すでに北朝鮮の意図は看破された。

北朝鮮が対話側に局面転換を試みることが確実だと見られた。
理由は明確だ。

崔龍海は金正恩第1秘書の最側近だけでなく,北朝鮮軍の‘核心中の核心’である総政治局長資格で中国を訪問したためだ。

北朝鮮軍では総政治局長・総参謀長・人民武力部長が権力者だ。
総参謀長は軍に対する命令と傭兵機能の軍令権を持っている。

人民武力部長は行政と良兵機能の軍政権を握っている。
社会主義国家には軍隊に対する政治思想指導をする機能が別に存在する。

総政治局長がそのような任務を遂行する。
普通社会主義国家は党優位の国家だ。
軍隊も‘党の軍隊’という。

こういう特性により軍に党の指導を貫徹する機関が総政治局だ。
北朝鮮は‘ミハイル・ゴルバチョフが軍隊で総政治局をなくしたので銃声一発響かせることができなくて共産党が解体されてソ連が崩壊になった’と見ている。
軍事力強化より軍隊に対する党の支配を強化するのが体制維持にさらに重要だということが北朝鮮の認識だ。

総政治局はこういう体制維持の役割を遂行する。

したがって総政治局長は公式儀式序列と関係なく、事実上2人者だ。
オ・ジンウ・チョ・ミョンロクなどが北朝鮮の歴代総政治局長であったという点でこういう事実を確認できる。

オ・ジンウは金日成の右腕であったし,チョ・ミョンロクは金正日体制の柱だった。
金正恩体制でオ・ジンウとチョ・ミョンロクが直ちに崔龍海だ。

総政治局長の訪中は北朝鮮が軍事委期を作った政策を軍隊の実力者が立ち上がって‘転換’するという意を中国に伝達しようとするのだ。

その上北朝鮮は崔龍海の訪中を明らかにしながら,金正恩の‘特使’という点を明確にした。
北朝鮮が最高統治者の意志を入れて,中国と重大決断をするということだ。

米-中会談踏み石みなして,北朝鮮-米国対話で?

崔龍海の訪中時点でも北朝鮮の意図が読まれる。
4月まで韓半島危機を作った以後,6月7日米-中首脳会談を残した時点だった。
北朝鮮が米-中首脳会談を控えて去る4月と同じ危機造成を意図したとすれば,あえて金正恩の特使を送らなかっただろう。

中国もそのような特使ならば受け入れる理由がない。
オバマ政府は対北朝鮮政策に対して中国に‘アウトソーシング’している状況だ。
一方では北朝鮮のミサイル能力が米本土に到達するのを防ぐための交渉が必要だが,米国内部には北朝鮮との対話再開に強い拒否感がある実情だ。

その上シリア事態の悪化はオバマ政府の優先順位をまた中東に(回す)返すようにした。
こういう状況で北朝鮮が崔龍海総政治局長を中国に送った意図は明確だった。


米-中首脳会談を控えて中国を通して,北朝鮮の対話意志を米国に伝達しようとするのだ。
オバマと首脳会談を前にして視診くるっとに対話復帰という‘贈り物’を与えて,米国と北朝鮮の対話の雰囲気造成に中国が仲裁役をするのをその代価で受けようとするのが北朝鮮の胸算用といえる。

北朝鮮が投げたメッセージが米-中首脳会談を経て,また北朝鮮-米国対話につながるのか見守ることだ。

金正恩第1秘書が送った手紙内容にかかっているだろう。

だが中国の役割論に対しては考え直さなければならない時だ。
韓国政府と言論は中国が国連制裁に参加しながら,北朝鮮に対する圧力を加えるのに参加していることで分析した。

だが中国の北朝鮮に対する立場は北朝鮮の役割が必要だという‘戦略的資産論’と中国が国際社会の義務に参加するという‘責任国家論’2種類間で決定される。

責任国家論の側面で中国が対北朝鮮制裁に立ち向かう姿だけ見たら,中国対北朝鮮政策で片方だけ見る誤りを犯すようになる。

北朝鮮は、中国の国家目標を達成するための戦略的資産という考えは軍部と共産党中央対外連絡部を中心に強く位置している。

崔龍海総政治局長は、5月22日訪中初日共産党対外連絡部長の王家瑞と会った。
北朝鮮の<労働新聞>は崔龍海総政治局長の北朝鮮訪問翌日の5月23日1面に特使団の平壌出発と中国,北京到着,王家瑞との面談など関連記事をのせた。

昨年8月張成沢国防委副委員長が訪中した時,4面で短信で処理したのと対比される。
崔龍海総政治局長が王家瑞を会って<労働新聞>イを特筆大書したことは,北朝鮮と中国が崔龍海訪中以前にすでに相当な教頭を成し遂げたことを意味する。

6・15共同宣言実践北側委員会は崔龍海が特使で中国を訪問する日,‘6・15共同宣言発表13周年民族共同統一行事を個性または金剛山で進行しよう’と提案した。

北朝鮮が全方向的に対話攻勢を始めることだと明確に表わしたのだ。

韓半島情勢変化読めない朴大統領

安部晋三日本総理の特使で北朝鮮を訪問した二至マ理事五官房長官も去る5月23日“北朝鮮-日本修交交渉再開などと関連して,事務的協議が皆終わった”と明らかにした。

韓半島周辺情勢が尋常でなく帰る時点なのに,同日ソウルの状況はちょっと違った。


朴槿恵大統領は去る5月23日米国のシンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)ジョン ハムリ所長一行に面会した席で“(北朝鮮は)引続き韓半島緊張を高めさせるそのような賭博をしたし,経済発展と核開発を同時に併行するという新しい賭けを試みている。
決して成功できないことだと考える”と話した。

朴大統領の発言は韓半島情勢変化の現実を反映することができずにいる。

情勢変化期に韓国の主導性が保障される時,国益が実現される。
去る5月7日あった韓-米首脳会談は多くの人々の期待とは違い韓半島危機の解決法を用意できなかった。

韓国が情勢を主導する機会を失ったのだ。

初めのボタンが誤ってはめられれているので,朴大統領の発言が度々情勢と擦れ違うのだ。
‘遅れたと判断する時がはやいのだ’という格言を(かみくだく)彫りながら,大統領府のシステムを整備しなければならない時だ。


金チャンス コリア研究員研究室長changsoo@outlook.com

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