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五味洋治のページです。主に韓国での北朝鮮関連報道を訳していますが、日本語で紹介されない記事を私の目でセレクトしています。私の執筆活動、経歴についても掲載しています。最近のお勧めは、北朝鮮の軍事関連報道です。日本のメディアが伝えていない細かなものまで拾っています。私がかつてここに書いた金正恩の性格分析は今も十分通用します。筆者へのご連絡はこちらをクリックしてください

2013年5月20日月曜日

飯島訪朝まとめ② 飯島氏の対北朝鮮観

飯島補佐官は著書が多い。北朝鮮いついても数多く言及している。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130517/plc13051723350023-n1.htm

ネットでも彼の考え方を知ることができる。

まず、ネット上の連載ではこんな下りがある。

また、拉致被害者家族会が、過去にアメリカ政府へ「拉致問題の解決とは、全拉致被害者の生きての帰国」という非常に高いハードルを伝えてしまっている。アメリカ政府は、この解決が永久に困難であることを認識し、早期に何人かが日本へ帰国しても意味がないと考えているのではないか。少なくとも小泉総理が、拉致被害者5人を帰国させたときにも、拉致被害者家族会は、マスメディアの前で小泉総理を非難している。情に訴えるだけのやり方で、拉致問題解決へのアメリカのモチベーションが上がっているとは思えない。

私がブルーリボンをつけている議員や、拉致被害者家族会の方針に批判的なのは、理念を述べるばかりで現実的に何も解決・行動できていない点だ。誰かが泥をかぶって、北朝鮮と交渉しなければならない。

http://president.jp/articles/-/6046?page=4

アメリカは本気じゃない。自分が泥をかぶろうということだろう。

ところが、泥をかぶる条件としては「国際社会の支援」もあげている。

「瀬戸際外交」という言葉がよく知られているように、北朝鮮という国は外交巧者として知られている。核の所有などをちらつかせる一方、北朝鮮を訪問した外国の首脳、政府高官らに対しては華やかなマスゲームなどで徹底的にもてなす。北朝鮮はそうやって生き残ってきた。

この北朝鮮に対して、日朝の二国間だけで交渉を進めることは極めて難しい。小泉訪朝が成功した理由は、国際社会の後押しがあったからだ。

http://president.jp/articles/-/8204?page=4

今回は国際社会の後押しがあったとはいいがたい。

とすると、今回の訪朝は、かなり無理をしりつつ行ったのかもしれない。安倍政権の方が焦っていたと考えてもいいだろう。拉致被害者家族は「2013年に何らかの動きを見せて欲しい」と願っている。

なぜ、今のタイミングだったのかということだ。

もちろん北朝鮮側の事情もある。総連中央本部の土地建物の競売が進んでいる。

しかし、法的手続きが進んでいるので、日本側はいかんともしがたい。

それでは、北朝鮮側は韓国や米国と対話局面に移るつもりで、飯島訪朝を利用したのか。

訪朝後に、対距離ミサイルを発射しており、あくまで軍事力を誇示する姿勢を見せており、簡単に対話に応じる姿勢ではない。

まだ北朝鮮側の意図は明確ではないと言うしかないが、今回飯島氏が訪朝できたことで、日本側は北朝鮮への圧力中心の外交を変化させる可能性がある。

米国、韓国には日本への疑心暗鬼が生まれる。この2カ国は「非核化が前提」とはいいながら。対話を基軸にしている。

こういった状況を作り出しただけで、孤立していた北朝鮮にはメリットがあるだろう。

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