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五味洋治のページです。主に韓国での北朝鮮関連報道を訳していますが、日本語で紹介されない記事を私の目でセレクトしています。私の執筆活動、経歴についても掲載しています。最近のお勧めは、北朝鮮の軍事関連報道です。日本のメディアが伝えていない細かなものまで拾っています。私がかつてここに書いた金正恩の性格分析は今も十分通用します。筆者へのご連絡はこちらをクリックしてください。コメントは実名以外受け付けません。

2013年11月12日火曜日

憲法裁判所所長の講演②終わり

慰安婦が強制的に引っ張られていったという認識ですね。日本側の説明は通用していない。ここまではっきりした歴史認識を持って、それを公の場で話すのは驚きだ。

韓国は義務を履行したか?

韓国憲法裁判所は2011.8.30.

 2次大戦当時日本軍に引きずられて行った慰安婦被害女性が日本政府に対して持つ損害賠償請求権が消滅したのかどうかに関する紛争を、韓国政府が大韓民国と日本の間に結んだ協定が定めた手続きにより解決しないでいる不作為が違憲だと宣言しました.

この事件で憲法裁判所は日本軍慰安婦被害者を保護する国家の義務を韓国政府が履行したのかどうかを審理しました。

その実質的背景には日本政府と軍によって、強制的に動員されて、性的奴隷生活を強要された被害女性らに対する包括的な日本の国家策である問題があります。

またこの決定は戦時に国家が他の国の女性に対し組織的に犯した性犯罪による女性の人権侵害の救済という重大な問題に関する国際規範を確立する契機になることができるでしょう。

背景になる事実関係をまず調べます。

◎「人間以下の生活」だった

日本軍は被植民国家女性らを軍の性的奴隷として、軍人らに‘精神的慰安’を提供することによって軍人らの士気を振興させて不満を緩和するという名目で、2次大戦中東南アジア、太平洋各占領地駅に軍慰安所を設置しました。

日本軍慰安婦の数は8万で20万人程度と推定されており、その中80%は朝鮮(大韓民国および北朝鮮)女性らであったし、その他被害者の国籍はフィリピン、中国、台湾、オランダなどです。
日本軍慰安婦被害者らは詐欺、脅迫、拉致などの方法を通して、戦線に引きずられて行って、全く自分の統制力を持てないまま絶えず日本軍の一方的な性的要求に応じなければならなかったし、殴打および病気に苦しめられながら、人間以下の生活をしました。

被害者ら大部分が戦争中犠牲になったし、一部帰還者らも大部分後遺症で早く死亡したし、生存した人々は家族、社会と落ちて、自暴自棄の人生を受け継いできました。

ヒラリー・クリントン米国前国務長官は‘慰安婦’という表現は誤ったし、‘強要された性的奴隷’という表現が正確だと話したことがあります。

◎請求権協定と慰安婦

次に事件の背景になった大韓民国と日本の間の請求権協定に対し説明します。

2次大戦が終わった後日本から独立した大韓民国と日本の間の財産上債権・債務関係を解決するための交渉結果、最終的に1965年に日本が一定の金額を大韓民国に支払うものの、‘両国およびその国民の財産、権利および利益と請求権に関する問題を完全にそして最終的に解決すること’を内容でする大韓民国と日本の間の請求権協定が締結されました。

上の協定第2条第3項は両国国民は相手国および相手国家国民に対する請求権主張をできないと規定しました。


協定第3条では協定の解釈および実施に関する紛争をまず外交上経路を通じて、解決して、解決されなければ仲裁委員会を構成して、その決定に従うと規定しました。

ところで日本軍慰安婦問題はこの事件協定締結のための韓国・日本会談が進行される間全く議論されなかったし、協定締結後個人に対する韓国政府の補償対象にも含まれなかったです。

このように全く議論されなかった日本軍慰安婦被害者問題は1990年代に入り日本軍慰安婦被害者らの公開記者会見を通して、本格的に提起され始めました。

日本政府は初期に責任を完全に否認したが、1992年1月日本軍が慰安婦徴集に直接関与した事実に関する公文書が発見されました。

◎人権侵害認める

日本政府は1993.8.4.日本軍および官憲の関与と徴集・使役での強制を認めて、問題の本質が重大な人権侵害だったことを承認しながら、謝罪する内容の河野官房長官の談話を発表しました。

しかしそれから20年が過ぎた現在までもすでに高齢になってしまった慰安婦被害者に対する日本政府の賠償は形成されないでいます。

むしろ色々な証拠にもかかわらず、現在日本政府内で慰安婦強制動員事実を否認して、河野談話を修正しようという主張さえも出てきています。

日本政府は被害者に対する補償はこの事件請求権協定で皆解決されたとして、‘民間次元’の基金造成以外に法的な賠償はできないという立場を明らかにしています。

韓国、台湾等の日本軍慰安婦被害者らは、日本政府が責任を回避して、日本軍慰安婦被害者らを正当な賠償の対象でない人道主義的慈善事業の対象に見るアジア女性発展基金に反対しました。

◎民間ベースの賠償

韓国政府は法律を制定して、日本軍慰安婦被害者らに生活支援金を支給して、アジア女性発展基金が支給しようとした4、300万ウォン(約53、700ドル)を被害者らに支給しました。

韓国の日本軍慰安婦被害者らは1991年から何回も日本を相手に賠償を請求したが、日本最高裁判所はこの事件協定などを聞いて、請求を皆棄却しました。

中国、台湾など国籍の慰安婦被害者らが提起した訴訟も皆日本裁判所で棄却されました。

◎国際社会は日本を批判

国際社会は日本軍慰安婦問題が国家による女性人権の重大な侵害であり、日本の謝罪と記録公開、被害者らに対する賠償などが必要だという意見を表明しています。
1996.4.19.第52次国連人権委員会の、‘クマラスワミ報告書’、
1998.8.12.国連人権小委員会の‘ゲイ脈二傑報告書’、
2008.10.30.国連“市民的および政治的権利に関する国際規約(B規約)”人権委員会の勧告などは、

2次大戦の時強制連行された日本軍慰安婦は性的奴隷制で明確に国際法違反であることを確認して、高齢者生存被害者らに対する日本の国家次元の緊急で迅速な損害賠償、責任者処罰、政府が保管しているすべての資料の公開、被害者に対する公式謝罪、教科書改正などを勧告しました。
米国連邦下院は2007.7.30.全員一致で日本軍慰安婦決議案を採択しました。

その主要内容は①日本政府は1930年代から第2次世界大戦従来に至るまで、日本軍が強制的に若い女性らを慰安婦と知らされた性的奴隷で作った事実を明らかに公式認めながら謝って歴史的な責任を負わなければならない。

②日本政府は日本軍らが慰安婦を性的奴隷として人身売買をした事実がないといういかなる主張に対しても明らかで公開的に反論しなければならない。

③日本政府は現世代と未来世代を対象に恐ろしい犯罪に対する教育をしなければならないということなどです。

オランダ下院、カナダ連邦議会下院、ヨーロッパ議会も20万人以上の女性らを慰安婦で強制動員して、犯した蛮行に対し、同じ内容の決議案を採択しました。

国際社会が日本政府の消極的な態度を正面から批判する理由は、あらわれた加害の性格と規模および現在まで続いている被害の持続性に照らしてみる時、母性の源泉の女性を軍隊の性的奴隷で作る犯罪でこそ人類がとうてい容認してはいけない極悪な犯罪であることを日本と世界市民に明確に覚醒させるためです。

◎不作為判決の背景

もう韓国政府が慰安婦被害者問題解決のための外交的努力をしないでいる不作為が違憲という韓国憲法裁判所の判断の内容を調べます。

先に憲法裁判所は韓国と日本政府の協定の解釈に関する紛争とその解決手続きがあるのか検討しました。
韓国政府は2005.8.26.

この事件協定は韓国・日本間の財政的・民事的債権・債務関係に関するものであったし、日本軍慰安婦問題のような日本の国家権力が関与した‘反人道的不法行為’は扱わなかったので、日本政府の法的責任が認められるという立場を明らかにしました。

しかし日本政府はこの事件協定を通して、日本軍慰安婦問題がすでに法的に解決されたと主張しています。
したがってこの事件協定で消滅した請求権の内容に日本軍慰安婦被害者の賠償請求権が含まれるのかどうかに関する限り・である両国間に解釈差が存在して、それは協定第3条の‘紛争’に該当します。

紛争が発生した以上、協定第3条が規定した紛争解決手続きにより外交的経路を通じた解決および仲裁回付手続きに進まない‘韓国政府’の不作為が日本軍慰安婦強制動員被害者らの基本権を侵害して、違憲なのかどうかが問題になります。

韓国政府の不作為が日本軍慰安婦被害者らの基本権を侵害するのかどうかに対し、憲法裁判所は次のような理由で肯定しました。

◎国民を保護せず

国家は国民の基本権を保護する義務があります。

人間の尊厳性は最高の憲法的価値で国家目標規範として、国家は人間尊厳性を実現しなければならない義務と課題があります。

したがって国民が第三者によって、人間尊厳性を脅威を受ける時、国家は国民を保護する義務を負担します。
日帝強制占領期間に日本軍慰安婦で強制動員されて、人間の尊厳と価値が抹殺された状態で長期間悲劇的な生活を送った被害者らの人間の尊厳と価値を回復させなければならない義務は、国民の安全と生命を保護するための国家の最も根本的な義務です。

したがって国家が協定第3条により紛争解決手続きに進む義務は、人間の尊厳と価値を深刻にき損された国民を保護する憲法的要請によったことであり、この事件協定に具体的に規定されている作為義務です。

また国家の不作為で侵害される基本権もかなり重大です。

日本軍慰安婦被害は、日本国家と日本軍によって、強制的に動員されてその監視の下日本軍の性的奴隷を強要されたことに起因することで、別にその例を発見できない根源的な人間の尊厳性と価値に対する特殊な被害です。

国際社会はこれを“軍事的性的奴隷”、‘インドに対する罪’に該当する犯罪行為、“日本政府による強制軍隊売春制度で残虐性と規模面で20世紀最大の人身売買犯罪”と規定しました。

日本軍慰安婦被害者らが日本に対し持つ賠償請求権の実現は、無慈悲に持続的に侵害された人間としての尊厳と価値および身体の自由を事後的に回復する意味を持ちます。

被害者らが軍隊性的奴隷に追い出された2次世界大戦が終わったのも60余年がはるかに越えたし、被害者らが日本を相手に訴訟を始めたのも20年余流れました。

◎尊厳回復を

現在生存している日本軍慰安婦被害者らは皆高齢なので、これ以上時間を遅滞する場合日本軍慰安婦被害者の賠償請求権を実現することによって歴史的正義を正して侵害された人間の尊厳と価値を回復するのは永遠に不可能なのは切迫した状況です。

それなら韓国政府が協定に規定された紛争解決手続きに進む憲法上作為義務を履行しない不作為は憲法に違反して、請求人らの基本権を侵害します。

この結論には憲法裁判所が政府にばくせんと‘外交的努力をしなさい’という義務を強制的に賦課するのは憲法が外交行為に関する政策判断、政策樹立および執行に関する権限を行政府に付与している権力分立原則に盤割素地があるという裁判官3人の反対意見があります。

韓国外交部はこの事件決定があった後‘紛争解決のための両者協議’を持とうという外交文書を2番目送ったが、問題解決のため日本の実質的な答はない状態です。

韓国政府は現在協定に規定された仲裁委員会設置提案をするのかどうかを検討しています。
2013年10月現在生存した韓国人慰安婦被害者は56人で、皆高齢です。

日本の迅速な被害の賠償と率直な謝罪が要請される理由です。

この事件決定の意義は次のようです。
韓国憲法裁判所は国家は基本的人権を侵害受けた国民を保護して権利救済を企てるべきで、人権侵害にあった国民の請求権行事を任意に放棄してもかまわない裁量がないということを確認しました。

韓国憲法裁判所のこの決定は人類の普遍的人権意識の発展を確認する意味を持ちます。
この決定は国家権力による女性に対する人間の尊厳と価値侵害が救済されなければならないという点を確認しました。

戦時状況で女性の成績自己決定権に対する侵害はボスニア内戦などで見られるように現在も世界の色々な紛争地域で続いている問題です。

これが反復されるように放置するのは数世紀の間人権伸張のために努力した21世紀の人類共同体と文明国家の基準で容認されることができません。

この決定は反人道的人権侵害に対し人類は最後まで追跡して、謝罪と反省を要求するつもりだという点、これ以上国家による性的奴隷という反人道的人権侵害がいかなる場合にも繰り返してはいけないという点を話します。

この決定を離れて、一般的に、日本軍性的奴隷問題解決のための歴史的な努力は女性の権利身長において国際人権発展社において歴史的な貢献をしたと評価されています。

国連などで戦時女性暴力を深刻に調べる転機を作ったし、1998年採択された‘国際刑事裁判所に関するローマ協約’に反映されたし、国際労働機構(ILO)でも軍隊性的奴隷制が主要議題になりました。
これと比較してみるほどの他の国の事例らを調べようと思います。

◎ドイツの取り組み

日本と別にドイツは2次大戦当時ナチ政権がある人権侵害に対して責任を認めて謝罪して金銭的な賠償をしています。
ドイツとフランスは1960.7.15.
‘トクプルガンナチ被害迫害措置で被害をこうむったフランス国民のための支払いに関する条約’を締結して4億マルクを支給したし、上の条約3兆でナチ迫害で自由または身体上の被害をこうむったフランス人またはその遺族に対するすべての請求権が完結するという規定をおきました。

それでもフランスはドイツに‘強制徴集者’等に対する追加補償を要求したし、ドイツはこれを受け入れました。

2000.7.6.
ドイツ下院はまたドイツ政府と企業が共同で100億マルクの基金を作って、2次大戦の時ドイツに強制徴用された外国人労働者らに補償をするようにする法律を通過させました。
1999年ドイツ連邦憲法裁判所決定BVerfG、Beschluss v.13.5.1996、2BvL33/93
強制労働に対する損害賠償と関連して、国家がある国際法上の放棄宣言が個人の請求権行事を防いだりなくすことはできないとの●●があります。

米国もTorture Victim Protection Actの適用を通して、外国で外国人間に発生した人権侵害行為に対しでも管轄権認定はもちろん莫大な金額の損害賠償を命じる可能性を認めています。
Alien Tort Statute、28 U.S.C.
1350 (2000)は米国が締結した条約または国際館湿法に違反した不法行為責任を問う外国人が提起した民事訴訟の管轄を連邦地方法院にあると規定しています。

2次大戦当時の過去の歴史に対する司法的反省をした事例で、Korematsu事件を引用したいです。
皆さんが皆よく分かるように、Korematsu v United States判決323 U.S.214、216 (1944)

日系米国市民という理由だけで2次大戦中居住地を離れろとの命令に従わない行為を刑事処罰することができると連邦大法院が6:3で宣告した懸案です。
40年後新しい証拠に基づいて、有罪判決を破棄した連邦地方法院の判決Korematsu v.

U.S.、584 F.Supp.1406(N.D.Cal.1984)、1988
および補償立法の制定等を通して、米国は歴史の法廷で過去国家の誤りを校正したと評価できます。
外交的保護権に関して、南アフリカ共和国憲法裁判所は、2004.8.4.

“政府には国際人権規範の甚大な侵害に対しその市民を保護するために行動する義務がありえる。
政府に対する援助要請が拒絶されたら、憲法裁判所は政府に適切な行動を取るように命令するだろう。”と宣言したことがあります。
Kaunda and Others v.President of the Republic of South Africa、Case CCT 23/04.2004 (10) BCLR 1009、reprinted in 44 ILM 173 (2005).

国際人権の保障、国家の基本権保護責務、女性人権の保障などの色々な側面で相当な意味があるこの事例を通して、国民の基本権を保障する韓国の憲法裁判所と憲法裁判制度に対する紹介になったものを希望します。

米国連邦大法院は最初に法律の違憲有無に対する審査を始めて以来、表現の自由、プライバシー権、平等権など基本権保障を先導する主要な判決を下してきたし、多くの米国の法律家らがこれのために努力しました。
これに対する敬意を表わしながら、今日講義を締めくくることとしたいです。

この席にあるハーバード ロースクール在学生皆さんがこのような米国の人権保障を今後も先導していくことだと信じます。

韓国の歴史がシン・チェホの表現を借りようとするなら、歴史を忘れた人類には未来がありません。
これから再びこのような悲劇的な人権侵害が繰り返さないように国際社会が共同で対処しなければならない理由です。

韓国司法府も普遍的人権の確認と保障、国際協力のためにより一層努力します。

ドイツのメルケル総理はヒットラーの執権80周年をむかえて、ベルリンである演説で2013年1月、“人権は自ら主張できなくて、自由は自ら発現できなくて、民主主義は自ら成功できない。”としました("Human rights don't assert themselves.Freedom doesn't preserve itself all alone and democracy doesn't succeed by itself.").

人間の崇高な価値は当然与えられるのではなくこれを守るための社会の中断のない努力がなければならないと強調しました。

現在も続いているいくつかの人権問題らに対して今日皆さんと意見を交わしました。
将来この世界の指導者になる皆さん皆が人類の普遍的価値と人権向上のための努力に一緒にすることを希望します。

皆さんの将来に成功があることを祈ります。
ありがとうございます。

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