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五味洋治のページです。主に韓国での北朝鮮関連報道を訳していますが、日本語で紹介されない記事を私の目でセレクトしています。私の執筆活動、経歴についても掲載しています。最近のお勧めは、北朝鮮の軍事関連報道です。日本のメディアが伝えていない細かなものまで拾っています。私がかつてここに書いた金正恩の性格分析は今も十分通用します。筆者へのご連絡はこちらをクリックしてください

2013年12月20日金曜日

張成沢処刑は党組織指導部のクーデター ニューフォーカス


金正恩カカシに転落”
張ジンソン ニューフォーカス代表、“
軍強硬派が実権を握っているという見立て。組織指導部への洞察がおもしろい。

http://www.chogabje.com/board/view.asp?C_IDX=54020&C_CC=BB

北朝鮮張成沢国防委員会副委員長の失脚と処刑後関連分析報道が洪水のようにあふれている。
大部分の分析は‘2人者であった張成沢が除去されることによって金正恩の1人支配体制がより一層確かだった’というのに焦点が合わされている。

だがこのような一般的な分析とは違った正反対の分析を出した人物がある。
直ちに北朝鮮専門媒体のニューフォーカス張ジンソン(42)代表がその主人公だ。

張代表は張成沢処刑以後“張除去は北朝鮮労働党組織指導部内の強硬派主導で形成された‘人脈クーデター’であり、金正恩は強硬派に包囲されたカカシ首領に過ぎない”と主張した。

張代表に会って、このような主張をした背景に対して聞いてみた。

張代表は北朝鮮で朝鮮労働党の対南工作業務部署の統一戦線部で6年間仕事をしたし、2004年北脱出後国家情報院傘下国家安保戦略研究所で北朝鮮関連研究をしてきた。
2年前からは北朝鮮専門媒体のニューフォーカスを運営している。
2008年<私の娘を100元で売ります>(趙カップジェドットコム)という詩集を出して、国内外に大きい反響を起こすこともした。
2011年国内出版された張代表の北脱出手記<詩を抱いて川を越える>は去る5月世界的な出版社の英国のレンドマウスと初版10万部契約を結んだ。

●党組織指導部は金正日独裁権力の産物

‐北朝鮮の張成沢処刑後‘金正恩が強硬派に囲まれた首領演技者だけ’という主張をしたのに、これは他の大部分の対北朝鮮専門家たちの分析とは相反した見解ですが。

“北朝鮮党組織指導部に対しては高位北脱出者らだけが証言できます。

一般北脱出者らは絶対にこの組織を分からないから北朝鮮内部の権力闘争に対して正確な分析をするのが難しい側面があります。
しかも韓国で生まれた北朝鮮専門家たちは北朝鮮が対外的に提供するテキストだけ持って北朝鮮を分析するから誤りが非常に多いです。

党組織指導部は北朝鮮の実際最高権力部署です。

したがって党組織指導部を離して北朝鮮権力構図を分析すればほとんど違うと見なければなりません。”

-今回の張成沢逮捕は'労働党政治局会の'で決定されたといいましたが。

“金正日は生前に自分の発言自体がすぐ国法になるべく党組織指導部を代替権力で打ち出して、合意権力を無視した独断的な命令指導体制で個人政治をしました。

それで党大会や政治局会のような形式的な集団指導体制は失踪した状態でした。
だが金正日が金正恩に権力委譲のために有名無実な政治局会議を復活したし、金正恩政権が始まりながら、政治局会議がリ・ヨンホ粛清件など実際的機能を持つようになりました。

だが党組織指導部が北朝鮮のすべての人事権を持っているから政治局会議はもちろん実質的な権力を思うままにすることができるものです。”

-大部分の私たちの言論でも、北朝鮮専門家たちが崔竜海人民軍総政治局長を‘実力者’あるいは‘第2人者’と報道しています。
“北朝鮮に対して最も無知な話が直ちに‘北朝鮮軍部の2人者が誰か’というものです。
簡単に話せば北朝鮮は‘二つの北朝鮮’が存在すると見られれば良いです。

一つは実際的な北朝鮮で一つは外部世界で見る‘仮想の北朝鮮’です。
韓国の言論や学者らは北朝鮮の権力序列を北朝鮮の主席団に座った順に理解するのにこれは'仮想の北朝鮮'起こるだけです。
北朝鮮社会は合理的な社会ではないということを理解する必要があります。

対外的に目に見えるそのような権力序列が尊重される国だったらその間政治局会のような合理的な手続きが尊重されてこそ当然だったが、全くそうではなかったではないですか?北朝鮮という国は金正日の私組織に転落して、すべての合意機構が無力化された状態です。

それで対外的な国家権力機構と実際的な権力機構間に違いが生じるものです。”

●党組織指導部に掌握された北朝鮮最高権力'

-張成沢処刑が党組織指導部が起こしたクーデターならば、金正恩は今失権がないという意で理解してもかまいませんか。
“そうです。
張成沢除去過程の政治局会の姿でも、発表文、その後葬儀裁判判決文を見れば唯一指導体制が否定されているということが分かります。
政治局拡大会の報道で‘キム・ジョンウン同志が政治局拡大会議を指導された’というもの他にそれに対する言及が一言もありません。
金正恩が会議に参加したというが、彼が張成沢の反党・反革命的行為に大怒したか、今後党の純潔性と団結を強調する賢明な‘指針’が同じようなものがまったくないということです。

金正日時代だったら想像もできない奇怪な会議締めくくりの姿です。

こういう会議の姿は金正恩を凌駕する‘第3の権力集団’があるという意味です。
金正恩の唯一指導体制だったら張成沢を静かに除去できたでしょう。

だが今回はとても緊急に事の処理をしたのに、朝鮮中央通信を通して、外部世界に先に知らせて、それから労働新聞を通して、北朝鮮住民たちに伝播しました。
そして金正恩の神格化き損を甘受しながらしながらこのように騒がしく張成沢を除去したところは何か釈然としない部分があります。”

‐北朝鮮で集団指導体制が可能ですか。
可能ならばその主人公ら、すなわちクーデター実力者は誰だとおっしゃいますか。

“今は十分に集団指導体制が可能だと見ます。
金ギョンオク党組織指導部第1部部長、ファン・ビョンソ軍談当たり副部長、チョ・ヨンジュン副部長(組織部)等がクーデター実力者などで、この人らと関連した人脈権力が現在北朝鮮を掌握していると見ます。

この中でも組織部と軍、その他幹部を合わせる金ギョンオク第1部部長が現在北朝鮮の第2人者と見なければなりません。
党組織指導部は金正日の代替権力で存在しながら、全国的な組織と実質的な力を持っています。”
張代表は“党組織指導部は北朝鮮の上位圏力を集中的に掌握、管理する部署でその人事権範囲に入らない大部分の一般北脱出者らはこの組織に対して分からない”と話した。

“党組織指導部は北朝鮮体制の上に君臨しながらも、その実体が徹底的に秘密でさえぎられています。
北朝鮮のすべての権力を細部に至るまでキチンと掌握して調整する統制決定の過程を表わさないためです。

高位北脱出者らの証言を土台に現在まで総合された党組織指導部は5ケ部署と38課で構成されているが、率直にこれに対しても現在まで韓国に来た高位北脱出者中正確に証言することができる人はいません。

最も近接した釈明があるならば北朝鮮外交官で勤めて1997年北脱出した現国家安保戦略研究所玄聖日博士が書いた論文<北朝鮮の国家戦略と幹部政策の変化に関する研究>です。

党組織指導部が北朝鮮の実際最高権力部署ということを体系的に明らかにしたことは多分その論文が最初ながらもほとんど唯一なことです。”

唯一指導体系と'白頭血統'神格化き損
-張成沢が今回除去された最も大きい理由を何であると見るんですか。

“金正日死亡後以前になかった分派ができました。
すなわちいわゆる‘人民経済派’と呼べる金敬姫-張成沢グループが生じながら、核まず路線を取っていた軍部および党組織指導部と葛藤関係に置かれるようになります。

金正日は核強国と経済発展という並進路線を遺言で残したのに、張成沢が人民経済の主導権を握って勢力を育てていきながら、党組織指導部と葛藤を生じさせました。

これに党組織指導部が張成沢に対する内査を始めたし、この過程で崔竜海総政治局長が張成沢を背信、彼と関連した内容を組織指導部に越したと見られます。”

張ジンソン代表は“これに先立ち金正恩執権以後金敬姫-張成沢の権力疾走が続いて、彼らを排除する目的で組織指導部と軍部は核実験を押し切るに至った”として“核能力強化は金正日の遺言だから張成沢も反対する名分がなかった”と話した。

“金正日死亡後金正恩は誰より血縁に対する依存が強くて、金敬姫側に偏ったでしょう。
おかげさまで張成沢の権力が正面から登場するようになったのに、金敬姫は軍経済を内閣で移管させる作業を促しました。

なぜなら軍経済を回収しなければ北朝鮮経済を総括する金敬姫の権力主張が無意味になるためでしょう。
だが金敬姫-張成沢は金正日生存当時唯一指導体制の‘小枝’に押し出されて、優待肩書だけ持っていたという決定的弱点があります。

これに反し党組織指導部は金正日の代替権力で軍と内閣、地方権力までクモの巣組織網で北朝鮮転任をキチンと掌握しています。
このような状況で金正恩の叔母と叔母の夫という理由だけで数十年間確かめた秩序を一瞬にして変えるということは制度的に不可能だったでしょう。”

-いくら張成沢が間違ったといっても金日成の婿なのにそんなに無慈悲に殺せば北朝鮮住民たちがこれをどのように理解しましょうか。

“ですから白頭血統の‘聖域’にダメージを与えながら張成沢の命を奪ったことは絶対に金正恩の作品でないと見るものです。

特に張成沢の女問題まで公開したことは金敬姫の名誉も同時に奪う極度の冒とくです。

首領一族は聖域なのにそれまで侵して、張成沢を汚点を出したのに、北朝鮮住民たちは‘金正日の妹がその程度で馬鹿にされるみずぼらしい女だったか’、‘首領親戚らが人間以下で堕落したということか’とする強い疑問と共に大きい衝撃を受けたでしょう。”

●“張成沢が政変を計画する理由がなくて”

-金正恩は張成沢除去に同意しなかったと見ますか。
“張成沢が誰に威嚇になったかを見なければなりません。

金正恩でなく直ちに党組織指導部です。

その人々は金正日執権時引続き小枝を打って出していた人々です。

小枝の張成沢の権力が大きくなれば当然この組織指導部の人々が一番最初に粛清される運命です。
そのために今回の張成沢処刑は葬儀力が大きくなる場合当てられる人々があせったとのことを見せるものです。

金正恩はわずか11月初めまでしても張成沢を出しました。
金正恩立場ではそれでも叔母の夫が気楽な人でしょう。”

-張成沢処刑判決文のとおり権力掌握シナリオが実現可能だと見ますか。

“張成沢立場では政変を計画する理由がありません。

張成沢に最も大きい罪を上書きしようというから‘政変’という用語を使ったのです。

その政変の根拠が正確だったとすれば何のために女問題まで触れて、人格殺害をしますか。

‘政変’一つだけで終わらせられるんですが。”
張ジンソン代表は“政治局会議を何日残した時点に金正恩が白頭山三池淵を訪問したのにこれは党組織指導部が金正恩を張成沢と取っておいた次に張成沢除去作業を始めたため”と分析した。

“一つおもしろいのは北朝鮮が公開した政治局会議写真です。

客席が半分でも空になっているので金正日の時には指導者を迎える会議で空席がありえません。

またこういう半分辛い会議場面を対外に露出させることもできません。

これはいわゆる穏健派の張成沢一党の粛清を主導した強硬派らの誇示用会議だったためと見られます。

またこの日会議写真を見れば聞く人、使う人、身体を回す人などそれぞれです。金正日時代だったら考えられない。

北朝鮮核心権力層の果敢なことは度胸と肝っ玉を赤裸々に見せる写真といえます。”

-張成沢除去後金正恩偶像化が激しくなったという分析があるんですが。

“北朝鮮という社会は表面と見られるのは単に大きな演劇に過ぎません。

その演劇の演出家が党組織指導部であるつもりでしょう。”

“対南挑発のような極端政策激しくなること”

-とにかく北朝鮮が変化の道に入ったと見ることもできるものですか。

“途方もない変化と見ます。

党組織指導部のクーデターで張成沢を除去したので金正恩の1人統治時代はもう終わったと見られます。

同時に金氏一家の神格化権力はもうないと見ます。

唯一指導体系を率いるのが神格化された権力であったのに、それが喪失になったとのことは重大な変化と見るべきですよ。”

●北朝鮮がどのように回っていくと予想するのか。

“表面で金正恩唯一指導体制を強調するのは変わることがないが、実際的な統治は少数の権力グループがするでしょう。
たとえ1人権力ではないが、とにかく権力葛藤勢力一つを除去したので政権はむしろ安定化されたと見られます。

だが、今からいわゆる改革・開放はより一層難しくなるでしょう。
張成沢を除去した名分中の一つが改革・開放を含む経済政策の失敗だったために今から非常に消極的な経済政策を開くと見られます。
経済問題より権力安定にさらに比重をおくために核実験や対南挑発のような極端な政策がさらにたくさん出ると予想します。”

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