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五味洋治のページです。主に韓国での北朝鮮関連報道を訳していますが、日本語で紹介されない記事を私の目でセレクトしています。私の執筆活動、経歴についても掲載しています。最近のお勧めは、北朝鮮の軍事関連報道です。日本のメディアが伝えていない細かなものまで拾っています。私がかつてここに書いた金正恩の性格分析は今も十分通用します。筆者へのご連絡はこちらをクリックしてください。コメントは実名以外受け付けません。

2014年2月5日水曜日

中国報告書,"中国は場合によって北朝鮮を放棄する

http://newfocus.co.kr/client/news/viw.asp?cate=C01&mcate=M1001&nNewsNumb=20140212086

報告書の原文を見つけて、掲載したいと思っています。

“今後10年南北関係の核心は統一問題だ。
そして中国は北朝鮮をあきらめないことという(北朝鮮の)誤った判断をなくさなければならない。”
中国最大シンクタンクの社会科学院が最近公開した‘2014年アジア・太平洋地球発展報告書’で出した分析だ。

韓半島統一に対する公開討論を統制している中国で国家最高政策諮問研究機関がこの問題を公開的に取り上げ論じたことは異例なことだ。

今後南北統一に対して中国も肯定的で前向きの姿勢で臨むことができるという示唆と解説されるような項目だと中央日報が報道した。

先月公開されたこの報告からは習近平注釈時代1年をむかえて,今後5~10年中国のアジア太平洋地域戦略課題を集中分析した。

これによれば今後5~10年韓半島で起きられる3種類の可能性で▲南北統一▲現状維持▲(局地的)軍事衝突を選んだ。

この中統一問題が今後南北関係の核心になることだと展望した。

冷戦以後韓国が武力統一政策を捨てて韓国主導の平和統一政策を堅持しているというのがその主要理由だ。
朴槿恵政府が北朝鮮崩壊の可能性を論外にして対北朝鮮政策を行う場合北朝鮮の積極的な(統一と関連した)呼応を得ることができるという勧誘もした。

報告書は“(今後韓半島統一を含んだ)平和と安定過程で、中国がどんな状況でも北朝鮮をあきらめないという誤った判断を払拭させなければならない”と強調した。

領域内安定と韓半島統一が中国に役に立ったら、緩衝地帯としての北朝鮮の戦略的価値もあきらめることができるという話だ。

また今後韓半島問題は▲北朝鮮の政治的安定と経済発展状況▲韓国の対北朝鮮政策▲米国と中国の役割により決定されることだと前提にして,現在状況を考慮する時,近い期間内に統一される可能性は少なくても南北関係は大きく改善されると見通した。

韓半島問題は米国と中国が韓国,北朝鮮を各々満足させると同時に自国利益も考慮しなければならない複雑性が存在しているともした。

報告書はこれから南北全面戦争の可能性はほとんど一度もないことだと展望した。

北朝鮮は核兵器を論外で七場合軍事力で韓国と相手にならないという点を誰よりよく知っていてからだ。
韓国やはり核兵器を恐れるのではなくソウルが北朝鮮の長射程砲射程圏内にあって,戦争が勃発する場合(経済など)損失がとても大きいという点を知っているということだ。

韓・中関係は政熱経熱(政治と経済両面で活発な交流)’という言葉で圧縮した。

李永春・中国社会科学院研究員は“中・韓両国は北朝鮮,日本右傾化,経済,文化などすべての関連問題で相好依存性が大きくなって,ある政権が入ってきても現在の活発な交流構図を変えるのが難しいだろう。

ただし韓・米関係が中・韓関係深化を決める核心要素で席を占めていて韓国のバランスが取れている外交が必要な時点”と分析した。

 

朝鮮日報も取り上げていた。

【社説】統一戦略について米中両国と対話を始めよ

    
 韓半島(朝鮮半島)統一をめぐる中国の考え方については、すでに数年前から変化の兆しが感知されていた。ところが最近は過去には想像もできなかったような声が中国国内からごく普通に聞こえてくるようになった。

 中国社会科学院は昨年末『2014年アジア太平洋地区発展報告書』を発行し、その中で今後5年から10年の間に韓半島で起こり得る「南北統一」「現状維持」「(局地的)軍事衝突」という三つのシナリオに言及した。報告書は中でも「統一問題」について「今後の南北関係における核心になるだろう」と予測し、その上で「中国がいかなる状況でも北朝鮮を放棄しないという読み違いはすべきでない」と強調。中国がこのような考えを表明したことにわれわれは注目すべきだろう。中国で韓国の内閣に相当するのは国務院だが、中国社会科学院はこの国務院直属の組織であり、中国では最大のシンクタンクだ。報告書の全体的な流れは「北朝鮮の崩壊」よりもあくまで「南北の和解と協力」に重点が置かれているが、中国の国立シンクタンクの報告書に「北朝鮮を放棄することもあり得る」という内容が記載されること自体が、これまでなら考えもつかなかった驚くべき変化だ。

 中国共産党による北朝鮮についての考え方は、今なお「北朝鮮は戦略的資産」だが、政府や軍、学界、あるいは共産党の一部にも「北朝鮮は中国を常に困惑させる『重荷のような存在』」と考えるグループが形成されているようだ。中国政府の高官も最近は韓国政府関係者との非公式の対話の中で、「南北統一」に大きな関心を示すようになったという。

 米国のケリー国務長官は今月1日、ドイツで行われた国際安全保障会議で「(2月中に)中国を訪問し、南北統一をはじめとする北朝鮮問題について話し合いたい」「韓国や日本とは統一を含む北朝鮮問題についてすでに話し合いを行っている」と発言した。米国の外交政策の責任者の口からこのような発言が出ることも異例だ。米国はこれまでも中国などと水面下で「北朝鮮有事」について話し合ってきたが、そのことについては徹底して口を閉ざしてきた。

 もちろん現時点では北朝鮮の意図とその内部の実態については相変わらず不透明であり、今後の情勢もやはり予断を許さない。しかし分断から69年、統一をめぐる韓半島周辺情勢がここまで変わったのはおそらく初めてのことだろう。このチャンスを逃さないためには、韓国、米国、中国が韓半島統一を含むさまざまな問題で対話の枠組みをつくり上げておくことが重要だ。この戦略対話の枠組みには北朝鮮が参加することも念頭に置かねばならない。

 これまで米国と中国は韓半島問題について「韓国の頭越し」に話し合いを行ってきた。米国議会調査局は今年の初めに発行した報告書の中で「朝鮮労働党の金正日(キム・ジョンイル)総書記の健康が悪化した2009年、米中両国は北朝鮮有事の可能性について話し合いを行っていた」と明らかにしている。韓半島統一について公に議論する場で、韓国がその中心的な立場に立てるかどうかは、統一の方向性はもちろん統一の実現可能性をも決定付ける大きな鍵になるかもしれない。

 幸いにも今や韓国抜きで韓半島問題を議論する状況は考えにくくなっており、中国社会科学院の報告書はこのような現実を反映したものとも解釈することができる。われわれは、韓国がすでに統一の道に踏み込んでいるかもしれないことを念頭に置き、あらためて気を引き締めるべき時を迎えている。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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