お知らせ

五味洋治のページです。主に韓国での北朝鮮関連報道を訳していますが、日本語で紹介されない記事を私の目でセレクトしています。私の執筆活動、経歴についても掲載しています。最近のお勧めは、拉致再調査、金正恩の健康、張成沢処刑、崔竜海失脚関係の韓国報道です。日本のメディアが伝えていない細かなものまで拾っています。私がかつてここに書いた金正恩の性格分析、内容は今も十分通用します。筆者へのご連絡はこちらをクリックしてください

2014年3月11日火曜日

外部誇示用に過ぎない北代議員選挙

最高人民会議の代議員選挙が終わったからと言って、国が安定するわけではないというRFAの報道です。

いつも北朝鮮内部に電話をして、情報を取っているムン記者は、脱北者なんだな。

http://www.rfa.org/korean/weekly_program/nk_now/fe-ms-03102014103010.html

朴成雨:聴取者皆さんこんにちは。
自由アジア放送ムン・ソンフィ記者と共にする‘北朝鮮は今日’です。
北朝鮮の現実と生き生きした便り,ムン・ソンフィ記者を通して聞いてみます。
私は進行を引き受けた朴成雨です。

今日紹介する内容です。

-北朝鮮が最高人民会議代議員選挙を無難に行ったが,これは単純に“権力の健在さをデモするための行事に過ぎない”と現地消息筋らは主張しました。

●誇示用に過ぎない代議員選挙

朴成雨:ムン・ソンフィ記者,こんにちは。
ムン・ソンフィ:はい,こんにちは。
朴成雨:3月9日,北朝鮮が‘最高人民会議代議員選挙’を実施しましたが。
先に,北側言論に報道されない内容が少しあるようです。
紹介して下さる内容がありますか?

ムン・ソンフィ:はい,‘最高人民会議代議員選挙’を控えて北朝鮮は2月中旬から3月15日までを‘特別警備週間’として指定して住民監視と統制を一層強化しましたが。
それにもかかわらず,きわめて一部ではあるが注意深く見るべき事件が一部ありました。

朴成雨:どんな事件ですが?
ムン・ソンフィ:‘特別警備週間’である2月23日には清津市の建物で原因を分からない火災が発生したのにこの建物についていた総務部傘下10号室も全部燃えたと知らされました。

総務部は党内部文書を取り扱う部署で傘下10号室は総務部の文書を保管する所なのにですから区域当たり内部文書らが全部燃えてしまったことでしょう。
3月1日夕方には咸鏡北道会寧市,オボン里‘投票所’入口についていた有権者名簿が皆壊されて,会寧市幹部らが緊急に,現場で出動する事件もありましたし。

選挙をわずか2日前にして3月7日には会寧市人民保安部庁舎で警備勤務を立った保安院三人が戦いがついて,自動小銃を乱射したといいます。
選挙を控えて人命被害が発生することもできた状況なので北朝鮮当局も事件を重く扱っているというのが現地消息筋らの伝えた便りだよ。
一言で‘特別警備’まで宣言したが北朝鮮政権の体質があまりにもたくさん弱くなって見たら正しくなされた統制が形成されることができなかったというのが消息筋らの主張だよ。

それにもかかわらず,幸い今回の‘最高人民会議代議員選挙’が概して無難に行われたとのことが消息筋らの一致した話です。
朴成雨:ムン記者も北朝鮮にいらっしゃる時は投票をしたと思いますが。
投票当日の雰囲気はどうですか?

ムン・ソンフィ:率直に北朝鮮の一般住民たちは最高人民会議代議員候補者や選挙の投票率にこれと言った関心がありません。
選挙日には誰でも選挙長に行って義務的に賛成投票をしなければならないためですが。
これと関連して,消息筋らがおもしろい内容を伝えました。

北朝鮮の‘朝鮮中央テレビジョン’が9日夕方,8時報道時間を通して,12時現在65.57%,14時現在90.91%の有権者らが選挙に参加したと報道をしましたが。
直接選挙に参加して戻った両江道の一消息筋はこの日選挙が“朝6時から始まって,午前11時頃に皆終わった”と主張しました。

他の消息筋らやはり“遅くとも11時頃に選挙が皆終わった”と話しました。
朴成雨:午前11時に選挙が大部分仕上げされたのに北朝鮮言論はそれより投票時間を長かったと報道したのと違いますか?

なぜそうしたのでしょう?

ムン・ソンフィ:北朝鮮住民たちにいて,選挙は無条件参加しなければならない義務です。
だから住民たちは気楽に1日送るため、明け方選挙に追い込まれるというんですが。
それにもかかわらず,北朝鮮当局が投票時間を遅く報道したことはこの日一日中円滑に投票が進行されたという点を強調しようとする意図だったことと解説されます。

一言で‘強制的な選挙’という外部の視線を避けるためにわざわざ投票進行時間を長く捉えて,報道をしたつもりだというんです。
朴成雨:それで分かりました。

どうであれ今回の選挙は金正恩政権が入って初めて開かれたことであるだけに外部の関心が高かったですが。
最大関心事は‘今回の選挙を通して,北朝鮮権力層の変動を占えるだろうか’という点でした。
どうなのですか?

ムン・ソンフィ:私が北朝鮮にある時も北朝鮮の一般住民たちはもちろん幹部らと知識人らも最高人民会議代議員選挙に大きい意味を付与しなかったです。
今でも同じだというんですが。

私が通話をして,みた現地消息筋らは今回の選挙は金正恩政権が“権力の健在さをデモするための行事に過ぎない”と話しました。
それにもかかわらず,北朝鮮の幹部らと知識人らは最高人民会議代議員選挙が示唆する部分が多いと強調しましたが。
今回の選挙に金正恩労働党第1秘書の妹金ヨジョンが公式に登場しませんでしたか?その間の色々な推測に過ぎなかった金ヨジョンの権力登場説が事実で確認されたことでしょう。

韓国の言論らだけでもそうです。
その間一部言論で崔竜海の失脚説が提起されるなど権力実力者らの行方をめぐり混線したが。

このような権力中枢人物たちの行方は大部分北朝鮮内部で韓国と関連した消息筋らが伝えた内容らに土台にして伝えられました。

韓国言論らが混線をきたしたということはそれだけ北朝鮮内部が紛らわしいことを意味したりもするんですが。

だが今回の選挙を通して,北朝鮮権力中枢人物たちの健在有無が明確にあらわれたという点を消息筋らは注目しました。

朴成雨:北朝鮮言論の報道と写真らを見れば大部分の権力中枢人物たちが健在なことに見なされます。
もちろん人民軍偵察総局長金ヨンチョルをはじめとして,行方が不明な人物らもごく少数であったりもしますが,張成沢処刑後権力地形が大きく変わったという感じを覚えなかったですが。

それではもう張成沢粛清は一段落したと見れば良いかけたのですか?

ムン・ソンフィ:北朝鮮内部消息筋らはそのように見ません。
単純に最高人民会議代議員選挙だけで北朝鮮の未来を判断しにくいということですね。
なぜならば最高人民会議代議員選挙は単に形式に過ぎないためというものです。
過去にもいつもそうであったように北朝鮮で幹部らに対する粛清は時をわきまえず起きています。
最高人民会議が権力実力者らの運命を決めた事例は殆どないよ。

今回代議員で選ばれたといって,これがこれから幹部らの政治運命を保障してくれることでもないということですね。
だから北朝鮮内部消息筋らは単純に最高人民会議代議員選挙だけで、これから北朝鮮がどのように変わるのかを判断するのは大きい誤りと指摘しています。

朴成雨:それでは今後も北朝鮮の権力地形は引続き変化する可能性がある,だから見守らなければならないという意味ですね?

ムン・ソンフィ:生半可な解釈は禁物だが,北朝鮮内部消息筋らはこれから近いいくつかの月内に粛清される権力中枢人物たち何人かがありえると展望しています。
北朝鮮内部では彼らの名前も出回っています。

そしてなぜそうしてからに対する具体的な内幕も言及されています。
これから追加取材を経て機会になればまた一度申し上げようと思ってよ。

ただし一つだけ確かめて行く点があります。

張成沢粛清以後発生した北朝鮮権力構図の整地作業が最高人民会議代議員選挙を通して,すっきりと終わったと見られないというものです。

今回の最高人民会議はすでに決まっていた例年的行事であるだけに北朝鮮政権も‘北朝鮮という国家が極めて正常に運営されている’という点を強調しようと思ったと見られれば良いと思います。

朴成雨:何の話なのか分かりました。

最高人民会議を韓国では‘カカシ’機関だと呼びます。
米国はこれをゴム印鑑(rubber stamp)に比喩します。

何の実質的権限なしでそのままさせるのはみな承認してしまうという意ですが。

ムン記者が今話す内容もこういう機関に誰が選ばれたかを持って北朝鮮の権力構図を評価する必要はないという意に受け入れれば良いと思います。

ムン・ソンフィ記者,今日も苦労されましたし。

来週にまたお目にかかります。

ムン・ソンフィ:はい,ありがとうございます。

0 件のコメント:

コメントを投稿