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2015年8月5日水曜日

日朝外相会談、成果は?

岸田文雄外相は5、6両日の日程でマレーシアを訪れ、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議に出席する。
 この機会を利用して北朝鮮の李洙※(※=土ヘンに庸)外相と接触し、拉致被害者らの再調査の早期報告を促すという。
 李外相も応じる見通しだが、これが拉致問題の突破口になるかというと、大いに疑問だ。
 李外相は、活発な外交をしているが、北朝鮮ではもともと外相の地位は低く、あまり実権はないとされている。
 李外相は、かつて李哲という名前を使っていた。
 1988年、スイス大使に任命され、金正恩の世話をしたことが知られている。個人的にも近く、金庫番のような仕事をしていた。側近の1人とみることもできよう。
 しかし、特殊機関が絡んだ拉致問題で、どれだけの発言力があるかは不明。金正恩に日本側の要望を伝えるかも分からない。
 李は、長いスイス勤務を経て、リヒテンシュタイン大使、オランダ大使などを経て2010年に帰国。
 外資誘致機関の合弁投資委員会委員長を引き受けた。11年末から張成沢が実権を掌握した労働党行政府副部長で活動したとつたえられている。
 2013年末に国家転覆陰謀罪で、スピード処刑された張成沢国防副委員長の側近の1人であり、この時に「粛清されかかった」(韓国メディア)と伝えられている。
 経済通との見方もあるが、直接会った外交官によると「つかみ所のない印象だった」という。
 通常なら、伊原純一アジア大洋州局長、小野啓一北東アジア課長両氏を中心とした外務省の実務者チームが、北朝鮮側と正式協議を持ち、そこで調査の早期進展を求めるのが筋だと思う。
 それをわざわざ外相会談に格上げしたのは、日本政府側に焦りがあるとしか思えない

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