お知らせ

五味洋治のページです。主に韓国での北朝鮮関連報道を訳していますが、日本語で紹介されない記事を私の目でセレクトしています。私の執筆活動、経歴についても掲載しています。最近のお勧めは、北朝鮮の軍事関連報道です。日本のメディアが伝えていない細かなものまで拾っています。私がかつてここに書いた金正恩の性格分析は今も十分通用します。筆者へのご連絡はこちらをクリックしてください

2015年9月24日木曜日

なぜ8000柱なのか理解できない朝日の記事

9月23日付けの朝日新聞朝刊に以下の記事が掲載された。

http://www.asahi.com/articles/ASH9P639WH9PUTFK004.html

 北朝鮮による日本人拉致被害者らの再調査をめぐる昨年からの日朝非公式協議で、日本政府が認定し、帰国が実現していない横田めぐみさん(拉致当時13歳)ら12人の拉致被害者について、北朝鮮が「8人は死亡。4人は入国していない」とした当初の調査結果を現段階で覆していないことがわかった。複数の日本政府関係者が明らかにした。

 また、太平洋戦争の終戦前後に朝鮮半島で亡くなった日本人の遺骨問題については、北朝鮮は協議の過程で約8千柱を返還するとして、1柱約120万円、総額約100億円の経費を求めてきたという。拉致問題を最優先し、「認定被害者がゼロ回答では話にならない」(政府高官)という立場の日本側は承服できない考えを伝達。交渉は「ずっと行き詰まった状態」(外務省関係者)で、調査結果を正式に受け取る公式協議を開催する見通しは立っていない。

:::::::::::::::::::::::::::


前段の内容はすでにあちこちで報道されているが、後半の遺骨の部分は、新しい内容だ。ただし、理解しがたい部分が多い。

なぜ8000柱なのか、さらにどうして返還を突然申し出たのか。

北朝鮮が最近、同国内にある日本人墓地を積極的に公開してきたのは事実である。

しかし、それはあくまで民間人のものである。しかも、一部の墓地は移転し、現地の人の遺骨と交じっているとされる。

個人の特定はかなり難しい。DNA鑑定が必要となるだろうが、国交のない段階で多くの人間を派遣するのは簡単ではない。

さらには、すでに遺族も高齢化しており、何がなんでも遺骨を日本に持ち帰りたい、という人が多いかどうかも疑問だ。

せめて、墓地や遺骨のある場所の管理費を払え、程度ならわかるが、本当に北朝鮮側がこう言ったとすれば錯乱している。

日本人の墓地は、北朝鮮内部に70カ所あるとされるが、厚生労働省は正確な場所を把握していない。

現地に残されている遺骨は2万体とされている。




0 件のコメント:

コメントを投稿