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2016年8月17日水曜日

中国が北朝鮮支援に動く

 

中国が、高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)導入を決めた韓国への報復として、北朝鮮貿易を再開しているとの見方が広がっている。

さらに、核実験への対抗措置である国連安全保障理事会対北朝鮮制裁決議2270号も履行していないようだ。

自由アジア放送(RFA)は15日、中貿易商と対北朝鮮消息筋を引用して朝鮮半島サード配置決定以後、両国交易が対北朝鮮制裁以前の水準で順次回復している」と報道した。


‘自由アジア放送’と接触した一消息筋は「鴨緑江鉄橋の保守工事が終わって税関がドアをあけた8月2日、丹東で300台ほどの中国トラックが北朝鮮に行ったし、北新義州でも70台以上のトラックが中国に入ってきた」と伝えた。
‘自由アジア放送’によれば、北朝鮮は鴨緑江鉄橋が老朽して、傷みが激しくなって、去る7月23日から8月1日まで通行を禁止して工事をしたという。

‘自由アジア放送’と接触した中貿易商は“韓国がサード配置を決めた後、中国税関の通関検査が緩くなった」と伝えた。

中国海関(韓国の関税庁に該当)が8月8日公開した中-北間月別貿易統計を見ると、両国間の6月貿易額は5億 377万ドルで、昨年同期の4億 6、042万ドルより9%増加した。


安保理制裁決議採択以後、交易規模は4、5月に減っていた。

これに先立ち、韓国大韓貿易投資振興公社(KOTRA)は15日、北朝鮮(北朝鮮)の2015年貿易動向(韓国との交易は除外)を発表しているが、2015年貿易総額は62億 5千万ドル(7兆3千億ウォン)で前年対比18%減少していた。

貿易額減少は2009年以来初めてだった。

主力輸出品の石炭と輸入品の原油価格下落が影響を及ぼした。
輸出額は15%減少した27億ドル、収入(輸入)額は20%減少した35億 6千万ドルで集計された。

中国との貿易額が全体の91.3%を占めた。

図1 2016年上半期の中朝貿易の動き 4,5月はマイナスだが6月はプラス9.41%になっている。

図2 2016年1-3月期の中朝貿易、前年比で比べると2016年は前年比プラスになっている。

図3 北朝鮮貿易の中国依存度。2015年は90%越えとなっている。

 

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日本は経済制裁によって2009年以後は北朝鮮と貿易しないでいる。

KOTRAは貿易相手国の統計を利用して、北朝鮮の貿易額を算出した。

だが中国側が統計で‘ゼロ’としている中国からの原油輸入については、年間約50万トン、金額約2億 8千万ドルとして推計して、加算した。

2014年中国から輸入した原油は2015年と同じ量だったが、金額は約5億ドルだったと推計している。


2015年石炭輸出は、物量は26.9%増加したが金額は7.6%減少した。

中国は食糧無償支援と共に対北朝鮮原油供給など対北朝鮮支援規模を拡大しているとの見方もある。食料支援額については50万トンで過去最大規模という指摘もある。

張ヨンソク・ソウル大統一平和研究員責任研究員は、韓国紙の取材に対し「北朝鮮の核開発を最も強力に圧迫しなければならない時点にむしろ対北朝鮮支援を増やして強力な支援メッセージを送る中国が、果たして国際秩序に対する責任を担いだ主要2ケ国(G2)資格があるのか疑わしい」と話した。

また丹東では先月から新義州を当日振り返る旅行が始まって、一日観光客が1000人に達すると伝えられた。

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