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五味洋治のページです。主に韓国での北朝鮮関連報道を訳していますが、日本語で紹介されない記事を私の目でセレクトしています。私の執筆活動、経歴についても掲載しています。最近のお勧めは、北朝鮮の軍事関連報道です。日本のメディアが伝えていない細かなものまで拾っています。私がかつてここに書いた金正恩の性格分析は今も十分通用します。筆者へのご連絡はこちらをクリックしてください

2016年9月9日金曜日

米国は今後、金正恩の北朝鮮を攻撃するか?

北朝鮮のミサイル挑発がやまない。今年に入って21発発射した。9日には5回目の核実験に踏み切った。国連安保理の対応の限界を露呈した形だ。

現在兵国は大統領選の終盤を迎えており、対処する段階ではないが、新しい大統領、特にヒラリー氏が選ばれた場合、かなり厳しい政策を取ると予想されている。

過去、米国は何回も北朝鮮への直接的な攻撃を検討している。

1回目は冷戦時代の1958年、韓国には核兵器が1000個以上配備され、主にソ連に向けられた。もちろん朝鮮戦争を引き起こした北朝鮮も意識していた。

2回目は1968年、米国の戦闘機が北朝鮮によって撃墜された時だ。

当時のニクソン大統領が、限定的な核攻撃を検討していたことが、機密解除された文書から明らかになっている。

当時の韓国KBSはこう伝えている。

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北朝鮮が1969年米国の偵察機を撃墜させた時、米国が核兵器攻撃のための緊急計画をたてたことが明るみに出ました。


今日公開された機密文書の主要内容をワシントン ホン・キソプ特派員が報道します。
<リポート>;
米国防総省が北朝鮮に対する核兵器攻撃を含んだ緊急計画をたてて、ホワイトハウスに報告したことは去る69年6月25日です。
北朝鮮が米国の偵察機を撃墜して、31人の乗務員が亡くなってから二カ月後のことでした。

’フリーダム ドロップ’との作戦名が付けられた戦術核兵器使用緊急計画は北朝鮮が新しい挑発に出る場合韓国を防御するためで3種類攻撃方案を提示しています。

北朝鮮を懲らしめる狙いで0.2から10キロトンの破壊力を持つ核兵器で指揮統制センター、飛行場3ケ所、海軍基地など12ケ所以上を標的にしています。

2番目は70キロトンの核兵器で16ケ所の飛行場を打撃して、空軍力を壊滅するという方案です。

3番目は10で70キロトンの核兵器で北朝鮮の軍事力を相当水準無力化させるという内容です。

参考まで、広島に投下された原爆は20キロトンでした。

緊急計画はこのような戦術核兵器攻撃で予想される米国と韓国など味方の犠牲者数は、全体兵力の10%未満で民間人は100人から数千名に達することと予測していました。

しかしこのような核攻撃計画は3ヶ月後に作成された最終緊急計画からは抜けたと見られると機密文書は書いています。

<録音>;イ・フンファン(機密文書専門家):"結局は韓半島で全面戦争を憂慮した米国が軍事的オプションをあきらめて外交的解決を選択した"

北朝鮮に対する米国の核攻撃計画が文書で確認されたことは韓国戦争終戦翌年に続き今回が二番目だが、あたかも作戦計画のように空襲目標と予想被害まで詳細に一般に公開されることは今回が初めてです。

ワシントンでKBSニュース ホン・キソプです。

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この記事の原文はこちら

1976に起きたポプラ事件当時、米国はグアムから核兵器を装着したB52を南北軍事境界ラインに飛ばし、ミッドウェイ航空母艦を朝鮮半島周辺に派遣するなど、最大限の圧迫を加えた。

ポプラ事件は、国連軍兵士が斧でポプラの木の枝を切ろうとしたところ、これに激高した北朝鮮軍兵士が斧を取り上げたため、争いとなり、結局、北朝鮮軍兵士がアメリカ人兵士2名(ボニファス大尉とパレット中尉)をその斧で殺害、他のアメリカ人兵士と韓国人兵士数名にも重傷を負わせた事件だ。

北朝鮮側が事件への遺憾の意を示したため事なきを得た。

1994年、クリントン政権時代にも、北朝鮮への攻撃を真剣に検討したことがあった。

しかしシミュレーションしてみると「戦争勃発で、開戦90日間で5万2千人の米軍が被害を受ける。韓国軍は49万人の死者を出す。戦争費用は610億ドルを超える。最終的に戦費は1千億ドルを越す」という衝撃的なものだった。米国人8万~10万人を含め(民間人から)100万人の死者が出る」と報告もあった。

この計画を知った当時の金泳三大統領が反対し、カーター前大統領の調停が成立したことで、攻撃は見送られた。

オバマ政権も、北朝鮮への物理的攻撃の可能性を示唆している。

米太平洋軍のロックリア司令官は2012年4月17日、米韓連合司令部での会見で「韓米同盟のレベルで北朝鮮の核とミサイルの脅威に対するあらゆる範疇の対策を講じている」と述べ、基地に対して局地攻撃を加える可能性を匂わせている。

現段階ではTHAAD (サード=終末高高度防衛)ミサイルの在韓米軍配置や、SLBMの発射実験などで対抗しているが、北朝鮮の挑発行動がさらにエスカレートした場合、再度限定的な軍事、核施設攻撃が検討される可能性は十分あるだろう。

文責・五味洋治

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