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2016年9月12日月曜日

韓国政府が準備するKMPR(大量報復作戦)とは何か


北朝鮮の5回目の核実験に対応する韓国側の対応が、報道を通して明らかになった。
これが全てか分からないし、多分に見せつけ効果を狙ったものだろうが、何かきっかけで双方が激しく応戦するなどということも想定されよう。

韓国聯合ニュースによれば

韓国側は、5回目の核実験に対抗し「3軸打撃体系」を準備しているという。


有事の際

1.移動式発射台と固定施設などを先制打撃
2.防御地域を拡大して迎撃能力を向上する
3.北朝鮮の金正恩労働党委員長を除去する

1 では地上・海上・水中発射弾道・巡航ミサイル、空中投下誘導爆弾、ミサイル戦力を集中的に開発することにしたという。まだ準備中のようだ。

韓国国防部の説明では弾道・巡航ミサイルの総量では、すでに北朝鮮と対等な水準に到達している。

巡航ミサイルの精密打撃能力と空対地誘導爆弾・ミサイルは対北朝鮮優位を確保している、という。

第2軸は韓国型ミサイル防御体系でKAMDという略称が付いている。

北朝鮮で発射され、韓国側に飛んでくるミサイルが地上に到達する前に先端対弾道弾ミサイルで迎撃する概念だ。相手の動きを察知して先制攻撃を加えても反撃は避けられない。

防御を固める狙いだ。

現在弾道弾早期警報レーダー、イージズ駆逐艦、パトリオット(PAC-2・PAC-3)ミサイルなどを戦力化して、首都圏と主要飛行場など核心施設に対する弾道弾探知と防御能力を構築している。


これからパトリオットと中距離地対空ミサイル(M-SAM)の性能改良、長距離地対空ミサイル(L-SAM)研究開発等を進める計画だ。

最も関心を引くのは3番目の軸だ。

軍が最近発展させた概念だという。

第3軸はKMPR(大量懲罰報復:Korea Massive Punishment & Retaliation)を指す。

韓国では北朝鮮への攻撃を、膺懲という単語で表現する。つまりは「悪行を懲らしめる」という意味だ。英語にすればpunishmentとなる。同じ民族同士の戦闘に、こういう理屈をつけているわけだ。

同時・多量・精密打撃が可能なミサイル戦力と専門の担当投入作戦部隊を運用して、金正恩など北朝鮮戦争指揮部を直接ねらって、報復する体系をいう。

精鋭化された専門担当特殊作戦部隊を運用して、有事の際金正恩を除去することもできるということだ。

軍当局が公式否認している斬首作戦という用語と多少差があるが彼を除去するという側面では同じ概念で見られる。

この特殊部隊の詳しい内容は分かっていないが、かつて映画の実尾島などで描かれた、存在すら秘密の隊員たちが、特殊訓練を受けているのかもしれない。

北朝鮮は'最高尊厳'を冒とくする行為であり、これを強力に死守することだと強力に反発するものと見られる。

これらの作戦の中心地は空軍の烏山の空軍作戦司令部であり、'K2作戦遂行本部'という名前で運用されており、指揮命令系統の整備が進んでいる。

 

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