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五味洋治のページです。主に韓国での北朝鮮関連報道を訳していますが、日本語で紹介されない記事を私の目でセレクトしています。私の執筆活動、経歴についても掲載しています。最近のお勧めは、北朝鮮の軍事関連報道です。日本のメディアが伝えていない細かなものまで拾っています。私がかつてここに書いた金正恩の性格分析は今も十分通用します。筆者へのご連絡はこちらをクリックしてください

2017年7月1日土曜日

39号室の幹部が話し出した。

北朝鮮の外貨管理部署は38と39号室があるが、38号室は39号室に合併されたという見方がある。この部屋に北朝鮮の外貨稼ぎのカギがある。

最近読んだ「粛清の王朝 北朝鮮」という本の294Pにも関連の記述がある。一部転載しておこう。


張成沢は、金正日時代の機密費を、三九号室から党行政部傘下の五四局に集め、行政部が管理している勝利貿易会社の関連事業所を支援していた。この問題の発端は、実に小さなことだった。
二〇一三年の夏のある日、自分が使用できる資金があまりにも少ないことを知り、会計帳簿を見ていた金正恩が、書記室の副部長を呼んで質問した。

「なぜ資金がこんなに貧弱なのだ。先代はどのように管理していたのだ」

それでなくとも張成沢に不満が多かった書記室では、次のように答え、金正恩の張成沢に対する敵対心に火をつけた。
「将軍様は三九号室に資金を集め、革命事業に使うようにしておられましたが、現在は、行政部で資金を管理し、好き放題に使用しています。これは正さなければなりません」
金正恩には、細かい内幕は知ることもできない事情だった。しかし、いろいろな局面で、張成沢が心の重荷になっていた金正恩は、カッとなり、即座に勝利貿易会社の関連事業所をはじめ、すべての資金を再度三九号室に戻せと命令した。
指示を受けて現場に到着した人員たちが、関連事業所に入ろうとしたとき、武装警備員たちの制止にあった。
「元帥様の指示」だと一言っても、通じなかった。
「入るなら、1号同志の承認を貰ってこい」 「1号同志とは、誰だ」
「張部長同志だ。この方の指示を受けて来てこそ、入ることができるのだ」
ついに、問題が弾けた瞬間だった。

この報告を受けた金正恩は、火のように怒り出した。

いますぐに護衛司令部は武器を装備し、現場を鎮圧して報告せよと命じた。
重武装した護衛司令部の兵力が事業所に着くと、ぐに鎮圧し、報告した。
これをきっかけに、金正恩は、心に秘めていた複雑な感情を一気に整理した。
大きな絵は、すでに描かれていた。問題はどの時期にどんな状況で、事を処理するかということだけだった。


ここに来て、李ジョンホという人物が、秘密資金について実名で語り出した。注意深く発言を追っていきたい。以下は報道の訳

http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2017/06/28/2017062802206.html


https://www.voakorea.com/a/3918365.html

残忍な粛清を見て、脱北したと語っている。

彼の証言の核心は以下である。


北前39号室管理“原油輸入,シンガポール会社関与”

北朝鮮前労働党39号室管理リ・ジョンホ氏。
北朝鮮のロシア原油収入にシンガポール会社らが20年の間仲介役割をしてきたと米国の声(VOA)放送が前労働党39号室高官の話を引用して,28日報道した。

2014年韓国を経て,昨年米国に亡命したリ・ジョンホ氏はVOAに北朝鮮がロシアから毎年20~30万tの原油を輸入していて1990年代始まった‘シンガポール ライン’が相変らず活用されていると明らかにした。

彼はシンガポールはアジア石油取り引きの中心地で多くの中継会社を持っていて,北朝鮮がこの会社らを通して,ロシアと取り引きしてきたと説明した。

リ氏は“ひとまずシンガポール会社らと原油契約をする”として“それではシンガポール会社らがロシア原油会社らと再契約をしてそのような過程を通して,シンガポール会社らは利益を取る”と説明した。

リ氏は北朝鮮タンカーの大興6号,7号,12号などを日本から買い入れて,1997年から2005年まで,シンガポールの仲介で確保したロシア原油を北朝鮮で輸送するのに自身が直接関与したと明らかにした。

それと共にこのような‘シンガポール ライン’の一部は現在までも運用されているという事実を該当船舶の動きを通して確認することができると付け加えた。

リ氏は北朝鮮統治資金機構の39号室でなされた不法経済活動が大部分,他の部署で移管されたとし,対北朝鮮制裁を39号室事業と人々に集中するのは効率性が落ちると指摘した。

リ氏は39号室傘下大興総局船舶貿易会社社長と貿易管理国局長,金剛経済開発総会社理事長などを経て,中国,大連駐在大興総会社支社長を過ごしたとVOAは伝えた。

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