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2017年8月6日日曜日

北朝鮮の新興富裕層 金主の実態

国家研究機関員がまとめた新興富裕層の暮らしぶり


北朝鮮財閥‘金主’らの生活

http://webzine.nuac.go.kr/sub.php?number=950


イ・ジュンニョク(国家安保戦略研究員研究委員)

最近北朝鮮には贅沢生活を楽しむ金持ちらが増加している。
米ドル5万ドル以上を保有した彼らは高級乗用車に三星TVをこっそりと入れて、高級プールや体育館に通ったりもする。


北朝鮮内携帯電話加入者数200万人を突破した中で、北朝鮮金主らは携帯電話が市場に発表される時ごとに新しく変えて通話料で平均100ドル以上(月極め額の150分を除外)をチャージして使っており、国境近所の人々はカカオトークを楽しんだりもする。
住宅にも変化がおきた。

1990年代に個人金主らが住宅開発事業に飛び込み始めたし、2000年代からはアパートを建設、分譲した後、その一部を機関に提供する方式の住宅建設事業を通して、新しく富を蓄積している。

国有化から私有化に変わっている北朝鮮経済と新興金持ちらの生活に対して調べてみる。

住民100人中2人は北朝鮮の‘金主’?

北朝鮮人口が約2、500万人という時、約2%に該当する50万人は1990年代以後生じた新興金持ちらだ。
彼らが平均5万ドルを所有していると仮定すれば何と250億ドルが個人手中にあることを推定することができる。
すなわち100人当り2人は金持ちであるわけだ。

北朝鮮の貨幣‘権力型・貿易型・商売型’で分れる北朝鮮金主ら

北朝鮮で金主出身を論じる時、自分の努力でなった人は平均70%、両親相続は30%と分析される。類型別には権力型、貿易型、商売型で分けられる。

権力型はわいろで富を蓄積する場合で、要人担当幹部、検察、住宅配分処、教育局長(特に大学推薦担当)、海外建設担当官、建設監督官(住宅敷地許可)、出入国管理国など主に権力を持った機関の勤務者らだ。

貿易型は各機関輸出入担当部署従事者らをはじめとして、外貨商店と食堂運営者、貿易代表部海外派遣勤務者、貿易監督・統制・承認担当官らだ。

商売型は小売りでない卸売商らだ。

自分の力で一家を成した市場商人らは平均2~5万ドルの資金を所有している。
彼らは中国国境線周辺で多い量の商品らを動かしながら安い価格に回転数を高めると同時に各地方にパートナーを定めて、範囲を拡張していく。

配給制が崩れて、自力で生存しなければならない統制不能の現実を機会にした‘頭良い人々’が職場を移しても貿易に飛び込んでお金になる資源輸出で富を蓄積しているのだ。
この他に麻薬などの危険な取り引きもなされている。

ドルさえ見れば石仏も笑う’

北朝鮮の資産形成は配給制が崩れた1994年から始まった。
特に苦難の行軍で数多くの餓死者が生じた90年代中盤からは‘お金が全てのものを決める’という認識が形成された。

以後市場経済おかげでその上に住民たちがお金を集めたが、2009年断行した貨幣改革により資金を国家から収奪されて、住民たちはこれ以上北朝鮮ウォンの価値を信じないで外貨を高く認識するようになった。

当局の粘り強い資本主義思想排斥教養運動にもかかわらず“ドルさえ見れば石仏も笑う”という‘金万能主義’が台頭しながら、生存のためには手段と方法を分けてはいけないという考え方が主流となった。

政府はお金の出処を問い詰めないと公式に発表したが、銀行取り引きをすればいろいろと足が付き、‘死の取り引き’と感じていた金主らにはすでに家が‘一番安全な個人銀行’になったのだ。

金主になろうとするなら信頼に基づいた対人関係が必要だ。
このように‘信頼に基づいた対人関係’を得ようとするなら結局権力を背負わなければならないという結論で帰結される。

北朝鮮式政経癒着

北朝鮮でも権力はお金を産む‘泉’だ。
金主らは、権力に利権をもらい富を積み上げる。
権力は金主らの能力を動かしてお金は権力の色を変化させるのが

北朝鮮式政経癒着といえる。
北朝鮮式政経癒着は体制の特性に合うように猛威を振るう。

その‘収奪’方法が非常に多様だが、例えば忠誠次元の上納金を出さなければ‘社会的動員’を名目で商売に支障を与える。
権力家らが党検閲で粛清されたり権力の2大軸の党と公安機関中1ヶ所に偏ればうまく行った金主らでも財産没収や銃殺にあうなど権力の犠牲物になってしまう。

社会主義社会では党の配慮の他に蓄積された富は、不法に形成された結果という法的論理に値するためだ。
労働党は“金がある人はお金で”と扇動していて、検察は“自分たちにカネをよこすか? 逮捕されるか?”という脅迫的な形態で上納を強要する。


‘お金は明るいところでは生まれない’という言葉は権力と金主らの能力が結びつく時でこそ、権力の味を感じて金主らは‘人生の光明’を迎えられるということを示唆する。


金主らが好む商品は韓国産だ。

金正日時代にはハングルだけ表記されても税関で取り締まりをしたが、今はTVや洗濯機、冷蔵庫など家電製品が入る時、商標を中国産に張り替えている。

使用説明書はそのまま入りながら‘韓国産でなく中国で組み立てて、韓国に売る’という話で安眠ある税関員らを軽く叩くのだ。
北朝鮮金主らの嗜好品は2000年代中盤にすでに日本を抜いて韓国産になった。

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