ちょっとまとめた文章です。途中まで掲載します。
北朝鮮はどんな場面で、自らが開発した核を使おうとしているのか。それを解くカギは、北朝鮮の公式報道にある。
核攻撃の予兆があれば、核で先制攻撃すると言っているかというとそうでもないのだ。先に使わない「核先制不使用」について、過去に何回か言及している。
北朝鮮は、「核先制不使用」を主張して、核開発が防御的手段であることを強調し、米国がそれに同調しないことを核開発の根拠としていた。この理屈は、米国が世界の警察官の役割を果たしている国際社会のありかたに批判的な国からは、理解が得やすいはずだ。自国を核から守るために核を持つというものだ。
しかし、第2回核実験(2009年5月25日)、第3回核実験(2013年2月12日)に際して発表された朝鮮中央通信社の声明には、「核先制不使用」言及がなかった。
2013年3月6日に、朝鮮中央通信は「われわれ式の核先制打撃」として「好戦狂らが本当に口に出した通りに先制打撃を加えようと身動きさえすれば、それよりもっと迅速かつ正確に、それに比べようもなく威力ある朝鮮式の核先制打撃が無慈悲に加えられるだろう。」と核先制使用に触れた。
同年3月7日付「労働新聞」署名論説には「わが軍隊と人民は、停戦協定の効力が全面白紙に戻されるその時刻から、いかなる拘束も受けずに任意の時期、任意の対象に対して制限がなく、決心した通りに正義の打撃を加えられることになる。核先制打撃権は決して米帝だけにあるのではない」との表現があった。
ところが2016年1月に実施した4回目核実験で、北朝鮮は注目すべき言及をした。
「侵略的敵対勢力がわが自主権を侵害しない限り、すでに宣明したように、先に核兵器を使用しない」と明言したのだ。「すでに宣明した」とは、2006年10月3日、初の核実験を予告した外務省声明を指す。
北朝鮮はそこで、「朝鮮民主主義人民共和国は絶対に核兵器を先に使わず、核兵器を通した威嚇と核移転を徹底的に許さないだろう」先制不使用を約束していた。「核先制不使用宣言」は10年ぶりのことだった。
金正恩氏も2016年5月6日、平壌で前日に開幕した朝鮮労働党の第7回党大会で、侵略的な敵対勢力が核兵器で北朝鮮の主権を侵害しない限り、核兵器を使用することはないとの考えを示している。基本的には核の先制使用をしない方針と受け止めることができるだろう。
10年ぶりに「先制不使用」論が出てきたのに、2017年になって北朝鮮では再び「先制攻撃論」が頭をもたげてきた。どうしてだろうか。その理由は・・・
後略
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