2017年7月13日木曜日

北,食料事情悪化で餓死者発生”


北朝鮮内部に情報網の多いRFAの報道。あながち誇張とも思えない。http://www.rfa.org/korean/in_focus/food_international_org/foodcrisis-07072017101344.html

ソウル-キム・ジウンxallsl@rfa.org
2017-07-09E

アンカー:北朝鮮の食糧難がますます悪化して,最近餓死者らが発生したと知らされました。
人民は飢えるのにミサイル発射に大金をつぎ込んでいる北朝鮮当局に対して、住民不満が高まっていると現地消息筋らは明らかにしました。
北朝鮮内部の便りキム・ジウン記者が報道します。
最近になって北朝鮮の食料事情が深刻な状況に達したという便りです。

一部地域では餓死者まで発生するのに、住民たちの食べる問題には関心がなくて核とミサイル開発に熱を上げているキム・ジョンウンに向かって,住民たちの怨念の声が高いと現地消息筋らは伝えました。

5日咸鏡北道の一消息筋は“最近食糧難で飢えて死ぬ人々が増加している”として“この頃この新ジャガ収穫時期なのに食べることがなくて飢えて死ぬ人々が少なくない。
住民たちは90年代の「苦難の行軍」時期がまたきそうな不安感を感じている”と自由アジア放送に伝えました。
消息筋は“6月末清津市で両親を失って、親戚の家に居そうろうした男兄弟2人が飢えて死ぬ、むごたらしい事態があった”として“他の地域でも老いた老夫婦が死体で発見されて,住民たちが衝撃を受けている”と付け加えました。

“この区域はセメント工場がある場所で、周辺に石灰に覆われ農作業をしにくい痩せた土地”としながら“交通も不便なうえに物取り引きもうまくできなくて,商売人らまで無視する”と消息筋は言及しました。

消息筋は続いて“飢えて死ぬ人々が発生するのは他の地域も同じこと”として“特に田舎や山間片田舎に生きる住民たちであるほど移動や商売の制限でして,このような餓死事態が発生している”と主張しました。

これと関連して6日咸鏡北道のまた他の消息筋は“昨年大水被害をこうむった豆満江近隣茂山郡で最近餓死者らが相次いで発生した”として“人々が飢えて死ぬのにミサイルでも撃っているキム・ジョンウンに怨念の声があふれている”と自由アジア放送に話しました。

消息筋は“餓死者が発生する根本要因は今年の初めから住民たちの移動を禁止したために食糧がまんべんなく回転できなかったため”としながら“昨年農村でかき集めた穀物を前気不足で貯蔵をできなくてそのまま腐らせてしまったのも食糧不足の重要な原因”と声を高めました。

それと共に消息筋は“商売でもすることができるように、移動制限を少しだけ解いておけば飢えて死ぬ人はないこと”としながら“食糧が回転しなくて人民らが飢えて死ぬという事実をキム・ジョンウンは全く知ることしないというのが住民たちの不満”と強調しました。
ワシントンDCにある食料農業機構(FAO)関係者は10日RFAとの電話通話で単に"北朝鮮食糧状況が良くないという事実は知っている"とだけ話しました。

2017年7月5日水曜日

ミサイル実験を伝える労働新聞全文 7月5日付

「金正恩党委員長が大陸間弾道ロケット『火星14』型の試射を
現地で指導」「労働新聞」7月5日付

朝鮮労働党委員長で共和国国務委員会委員長、朝鮮人民軍最高司
令官である最高指導者金正恩同志の直接的な指導の下で国防科学
院の科学者、技術者が4日、新しく研究、開発した大陸間弾道ロ
ケット「火星14」型の試射を成功裏に行った。
金正恩委員長が、大陸間弾道ロケット「火星14」型の試射を現
地で指導した。
金正恩委員長は試射を控えて数日間、ロケット総組立作業現場を
訪ね続けて緊張した作業を繰り広げる科学者、技術者と共に居な
がら、発射準備過程を細心に指導した。
李炳哲、金絡謙、金正植、チョン・スンイル、張昌河、全日好、
劉進、趙甬元の各氏が同行した。
帝国主義者らの前代未聞の政治的恐喝と経済封鎖策動の中でもわ
が共和国を世界的にいくつもない核兵器保有国、人工地球衛星製
作及び打ち上げ国、戦略潜水艦弾道ミサイル保有国のレベルの上
昇させたのに続いてまたこの惑星最強の大陸間弾道ロケット保有
国になるように精力的に指導してきた最高指導者同志は、今年中
に米国本土打撃能力を見せる大陸間弾道ロケット試験発射を必ず
断行する確固たる決心と意志を持ち、その準備を陣頭で直接、編
成指揮した。
党中央の戦略的構想と命令なら如何なる隘路と困難も克服り、無
から有を創造する国防科学院科学者、技術者たちは真夜中にも、
明け方にも土ぼこりの跡と危険な試験発射現場を気兼ねなく訪ね
てくれ新型の先端ロケット開発の初の道を一寸一寸開いていく最
高指導者同志の火のような献身と労苦に無限に鼓舞され爆発的な
精神力と技術能力を最大に発揮することによって大型重量核弾頭
裝着が可能な大陸間弾道ロケットを短期間にわれら式に新しく設
計し、製作した。
最高指導者同志は、試験発射を控えて数日間ロケット総組み立て
戦闘現場を引き続き訪ねて緊張した戦闘を広げる科学者、技術者
たちとともにいながら発射準備過程を細心に指導した。
最高指導者同志は、誰かの支援や技術移転による模倣ではなく、
徹頭徹尾、われわれの科学技術に元づいた開発創造で新しく誕生
した大陸間弾道ロケット「火星-14」型を眺め、好男子だと、本
当にりっぱにつくったと満足した。

そしてアメリカ帝国主義との長きにわたる対決がとうとう最後の
界線に入ったと、われわれの警告を無視して、われわれの意志を
試験する米国に賢く見せる時がきたと力をこめて述べた。

最高指導者同志は発射当日、明け方にまたもやロケット試射場に
出向いて大陸間弾道ロケット「火星14」型の試射計画を調べた。
今回の試射は、新しく開発した大型重量核弾頭装着が可能な大陸
間弾道ロケットの戦術技術的諸元と技術的特性を実証し、特にわ
れわれが新しく開発した炭素複合材料で作った大陸間弾道ロケッ
ト戦闘部カスプの耐熱特性と構造安定性をはじめ、再突入戦闘部
の全ての技術的特性を最終的に実証することに目的を置いて行っ
た。

最高指導者同志の命令に従って午前9時、チュチェ朝鮮の大陸間
弾道ロケット「火星14」型が溶岩のような火柱を噴き出して勢
いよく発射された。

ロケット試射を通じて、大陸間弾道ロケットの発射の際、ロケッ
トの発射台離脱特性と能動区間で段階別誘導および安定化システ
ム、構造システムの技術的特性を実証した。

また、1段階大出力発動機の始動および遮断の特性を再実証し、
実際の飛行条件で新しく開発された比推力がはるかに高い2段階
発動機の始動および遮断の特性と作業特性を実証した。

これとともに、新たに設計した段階分離システムの動作の正確性
と信頼性を検討し、戦闘部分離後の中間区間で重量戦闘部の姿勢
制御特性を再実証し、最大の過酷な再突入環境条件で末期誘導特
性と構造安定性を実証した。

特に、再突入の際、戦闘部に作用する数千度の高温と過酷な過負
荷および振動条件においても戦闘部カスプ内部の温度は25~4
5度の範囲で安定に維持され、核弾頭爆発制御装置は正常に動作
し、戦闘部はいかなる構造的破壊もなく飛行して目標水域を正確
に打撃した。

大陸間弾道ロケットを装着した移動式発射台車の機動特性と発射
準備工程の全ての技術的特性も武器システムの戦術技術的要求に
合致するということを実証した。

最高指導者同志は監視所で、ディスプレーに顕示される大陸間弾
道ロケットの飛行状態を具体的に見た。

最高指導者同志が、大陸間弾道ロケット「火星14」型の試射結
果を分析し、完全に大成功だと宣言した。

最高指導者同志は幹部と科学者、技術者に、今日、われわれの戦
略的選択を見つめていた米国が非常に不快であっただろう、「独
立節」にわれわれから受ける「贈物包み」があまり気に入らない
ものと思えるが、これからも退屈しないように大小の「贈物包み
」をしばしば送ってやろう、と豪快に笑いながら述べた。

最高指導者同志は、国防科学院の科学者、技術者が今回またもや
米国の心臓部を打撃することのできる大陸間弾道ロケット「火星
14」型の試射まで一度に痛快に成功させて、チュチェ朝鮮の自
主的尊厳と英雄的人民の不屈の気概をあまねく宣揚し、朝鮮労働
党の絶対的な権威を決死擁護したと高く評価した。

最高指導者同志は、大陸間弾道ロケット「火星14」型の大成功
は反帝・反米対決戦においてわが人民が収めたもう一つの輝かし
い勝利になるとし、米帝とその追随勢力の横暴な挑戦と折り重な
る試練の中でもいささかの動揺もなく朝鮮労働党の並進路線を絶
対的に支持し、従ってきた偉大な朝鮮人民に崇高な敬意と感謝を
送ると語った。

最高指導者同志は、わが共和国が原爆、水爆と共に大陸間弾道ロ
ケットまで保有することによって、わが祖国の総合的国力と戦略
的地位は新しい高さに上がったとし、われわれは敵対勢力のしつ
こい圧迫と制裁の中でも強力かつ威力ある核戦争抑止力をしっか
り打ち固めておいたことについて当然な自負を持つべきだと誇り
に満ちて述べた。

最高指導者同志は、米国の対朝鮮敵視政策と核威嚇が根源的に一
掃されない限り、われわれはいかなる場合にも核と弾道ロケット
を協商のテーブルに置かないし、われわれが選択した核戦力強化
の道からたった一寸も退かないと強調した。

最高指導者同志は、大陸間弾道ロケット「火星14」型の試射を
成功裏に断行した全ての国防科学院の科学者、技術者、幹部と共
に意義深い記念写真を撮った。

主席と総書記がー生涯歩いた核軍備力強化の道をつないでいくこ
とを畢生の使命と刻み付けて国の自主権と人民の幸福をしっかり
と守護するための険路逆境の道に自身のすべてを尽くしてわが国
を尊厳ある核強国、ロケット強国に上り立たせた最高指導者金正
恩同志の不滅の業績は祖国の青史に末永く輝くであろう。


2017年7月1日土曜日

39号室の幹部が話し出した。

北朝鮮の外貨管理部署は38と39号室があるが、38号室は39号室に合併されたという見方がある。この部屋に北朝鮮の外貨稼ぎのカギがある。

最近読んだ「粛清の王朝 北朝鮮」という本の294Pにも関連の記述がある。一部転載しておこう。


張成沢は、金正日時代の機密費を、三九号室から党行政部傘下の五四局に集め、行政部が管理している勝利貿易会社の関連事業所を支援していた。この問題の発端は、実に小さなことだった。
二〇一三年の夏のある日、自分が使用できる資金があまりにも少ないことを知り、会計帳簿を見ていた金正恩が、書記室の副部長を呼んで質問した。

「なぜ資金がこんなに貧弱なのだ。先代はどのように管理していたのだ」

それでなくとも張成沢に不満が多かった書記室では、次のように答え、金正恩の張成沢に対する敵対心に火をつけた。
「将軍様は三九号室に資金を集め、革命事業に使うようにしておられましたが、現在は、行政部で資金を管理し、好き放題に使用しています。これは正さなければなりません」
金正恩には、細かい内幕は知ることもできない事情だった。しかし、いろいろな局面で、張成沢が心の重荷になっていた金正恩は、カッとなり、即座に勝利貿易会社の関連事業所をはじめ、すべての資金を再度三九号室に戻せと命令した。
指示を受けて現場に到着した人員たちが、関連事業所に入ろうとしたとき、武装警備員たちの制止にあった。
「元帥様の指示」だと一言っても、通じなかった。
「入るなら、1号同志の承認を貰ってこい」 「1号同志とは、誰だ」
「張部長同志だ。この方の指示を受けて来てこそ、入ることができるのだ」
ついに、問題が弾けた瞬間だった。

この報告を受けた金正恩は、火のように怒り出した。

いますぐに護衛司令部は武器を装備し、現場を鎮圧して報告せよと命じた。
重武装した護衛司令部の兵力が事業所に着くと、ぐに鎮圧し、報告した。
これをきっかけに、金正恩は、心に秘めていた複雑な感情を一気に整理した。
大きな絵は、すでに描かれていた。問題はどの時期にどんな状況で、事を処理するかということだけだった。


ここに来て、李ジョンホという人物が、秘密資金について実名で語り出した。注意深く発言を追っていきたい。以下は報道の訳

http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2017/06/28/2017062802206.html


https://www.voakorea.com/a/3918365.html

残忍な粛清を見て、脱北したと語っている。

彼の証言の核心は以下である。


北前39号室管理“原油輸入,シンガポール会社関与”

北朝鮮前労働党39号室管理リ・ジョンホ氏。
北朝鮮のロシア原油収入にシンガポール会社らが20年の間仲介役割をしてきたと米国の声(VOA)放送が前労働党39号室高官の話を引用して,28日報道した。

2014年韓国を経て,昨年米国に亡命したリ・ジョンホ氏はVOAに北朝鮮がロシアから毎年20~30万tの原油を輸入していて1990年代始まった‘シンガポール ライン’が相変らず活用されていると明らかにした。

彼はシンガポールはアジア石油取り引きの中心地で多くの中継会社を持っていて,北朝鮮がこの会社らを通して,ロシアと取り引きしてきたと説明した。

リ氏は“ひとまずシンガポール会社らと原油契約をする”として“それではシンガポール会社らがロシア原油会社らと再契約をしてそのような過程を通して,シンガポール会社らは利益を取る”と説明した。

リ氏は北朝鮮タンカーの大興6号,7号,12号などを日本から買い入れて,1997年から2005年まで,シンガポールの仲介で確保したロシア原油を北朝鮮で輸送するのに自身が直接関与したと明らかにした。

それと共にこのような‘シンガポール ライン’の一部は現在までも運用されているという事実を該当船舶の動きを通して確認することができると付け加えた。

リ氏は北朝鮮統治資金機構の39号室でなされた不法経済活動が大部分,他の部署で移管されたとし,対北朝鮮制裁を39号室事業と人々に集中するのは効率性が落ちると指摘した。

リ氏は39号室傘下大興総局船舶貿易会社社長と貿易管理国局長,金剛経済開発総会社理事長などを経て,中国,大連駐在大興総会社支社長を過ごしたとVOAは伝えた。

2017年6月26日月曜日

北朝鮮のミサイルの種類

頭の整理に自分で表をつくってみた。(敬称略)



キャプチャ1

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https://missilethreat.csis.org/country/dprk/?lcp_page0=3#lcp_instance_0

金正恩はミサイル好き

キャプチャ3

精度

最近のミサイルの事例


▷最も日本に近い場所まで飛んだ

 稲田防衛相が3月9日午前の衆院安全保障委員会で、北朝鮮が6日に同時発射した4発の弾道ミサイルのうち1発が石川県・能登半島北方約200キロの日本海上に落下したことを明らかにした。

 これまでで最も日本本土から近くに着弾したとみられる。

 稲田氏によると、4発のミサイルは能登半島から北に約200~450キロの海域に落下。防衛省は6日、4発が秋田県・男鹿半島西方の約300~350キロに着弾し、このうち3発が日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したと発表していた。


▷高い精度を証明

 2016年9月に北朝鮮が同時発射した3発のミサイル「ノドン」あるいは「スカッドER」のうち、1発は北海道・奥尻島から約200キロ、2発は約250キロの地点というほぼ同じ地点に落ちた。命中精度が高まっていることを証明した。


▷7メートルの誤差

2017年5月29日に発射したミサイルについて、朝鮮中央通信は30日、「精密操縦誘導システム」を導入した新型の弾道ミサイルであり、誤差は7メートル。同通信によると、ミサイルは中距離を飛行し「予定目標より7メートルの誤差」で正確に命中したとしている。金正恩は「これほどの命中精度なら敵の目にも的中する」「米国にわが国の威力を知らしめ、無謀な軍事的妄動がもたらすのは死だけだと刻み込ませるべきだ」とし、策定した計画に基づき「多段階かつ連発的に、わが自衛的国防工業の威力を見せつけなければならない」と指示した。

▷ICBMの開発状況

2017年新年の辞「開発の最終段階」(金正恩)。

核弾頭は200キロ程度にし、エンジンの推進力を高め、大気圏再突入技術の獲得が必要。

核弾頭は現在700キロ程度まで小型化している(韓国政府推定)。エンジンの燃焼実験は今年3月に実施し、北朝鮮の朝鮮中央通信は同日、「国防科学者、技術者たちは、これまでのエンジンより推進力が高い大出力エンジンを完全に朝鮮独自の技術で新たに研究製作し、初めての試験で一気に成功したことで、国防工業建設史に特記するもう一つの奇跡を創造した」と強調した。

▷大気圏再突入技術

2017年4月14日、北朝鮮は新型中距離弾道ミサイルを発射した。ミサイルは「最大高度2111キロメートル」「787キロメートル離れた公海上に到達」(韓国軍発表)。

そして朝鮮中央通信は15日、新開発したミサイルエンジンの信頼性を再確認したほか、大気圏再突入時の弾頭部の誘導性能や核弾頭爆発システムの正確性も確認したと発表した(15日)。

 しかし、技術の完成にはあと2~3年かかるとの見方が有力だ。

▷4月15日の軍事パレードに出てきた新型ミサイル

このサイトが充実しています。

http://jp.reuters.com/article/northkorea-parade-analysis-idJPKBN17S09W?pageNumber=1

労働新聞の特集記事

wor1704160040-p3


以下翻訳していません。韓国の新聞サイトよりお借りしました。

2017052246217586

潜水艦弾道ミサイル概念図

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潜水艦の種類


核実験の比較

북핵실험 위력비교

2017年6月11日日曜日

世襲の成功率は0.03% 権力は若い後継者に渡される

ある所に寄稿した内容です。抜粋を掲載します。


米国の政治学者ブラウンリ(Brownlee)によれば、2次大戦以後2006年まで3年以上執権した258ケースの独裁国家事例中で権力世襲が試みられたのは、23件だった。10件に1件の割合となる。これだけ少ないのは、権力を家族のものにすることについて、批判が強いことが影響しているといえよう。

 23件中で成功したのはわずか9件だったという。成功率は0.03%だ。しかもニカラグア、ドミニカ、ハイチ、トーゴなど中南米やアフリカなど、比較的開発の遅れた国だ。

 アジアで成功した世襲の例としては、1975年、台湾の蒋介石(1949~1975年)から蒋経国(1975~1988)への総統職の継承がある。蒋経国総統の業績は台湾の歴史の上では大変重要なものである。「台湾を強国にした男」と言っても過言ではない。


 シンガポールのリー・クアンユー(1956~2004年)から、1代別の首相をはさんだリ―・シェンロン(2004年~)への首相職の就任も評価が高い。

 北朝鮮の金日成(1948~1994)から金正日(1994~2011年)への権力継承も、大きな波乱がなかったという意味では成功した例に挙げられるだろう。金正恩も世襲の成功例の候補になりそうだが、徹底した粛清による恐怖政治によるものであり、到底評価はできない。

世襲は若い独裁者に引き継がれる

 独裁を継承し、世界から批判を浴びている代表的なケースが2つある。シリアのハフェズアル・アサド(1971~2000年)からパシャルアル・アサド(2000年~)への大統領継承だ。

 2003年にはアゼルバイジャンのヘイダル・アリエフ(1993~2003年)から長男であるイルハム・アリエフ(2003年~)への大統領継承が行われ、これも民主化とはほど遠い方法で行われた。

 世襲は、比較的若い後継者に対して行われることが多い。

 ハイチの権力を世襲受けたデュヴァリエの年齢は19才、1961年ドミニカ共和国のマルティネジは32才、2003年アゼルバイジャンのアリエフは42才、2005年トーゴのクナシンベは39才だった。権力を取り巻くエリートたちが、若い指導者を利用して、自分たちの権益を守った結果だ。

2017年6月6日火曜日

文在寅大統領の南北交流3原則

http://news.kmib.co.kr/article/view.asp?arcid=0009017148&code=61111111&sid1=pol

必要があって訳してみたので、ついでにアップします。

この原則に従って、すでに民間交流に許可がおり始めている。

南北関係3原則とは

 文在寅大統領は、候補者時代に南北関係を解くための3つの原則を明らかにした。これは、大統領の理念を示したものとして、今後とも南北関係の基調となるに違いない。その中核は以下の通りだ。

 最初に「分権的南北協力」原則だ。南北間協力は誰も自身の政治的利害により独占してはいけない。可能な色々な単位で南北協力に参加する時、韓国内の葛藤も減って持続的平和を実現できる。
 政府と国会が役割によって南北協力の事業を分担することができるように制度を改善しなければならない。地方自治体にも大幅に自立権を保障する。地域別、都市別に交流関係を結ぶように政府が許さなければならない。企業はもちろん各級社会団体らも北朝鮮と相応した領域で幅広く交流して協力することができるように政府が支援しなければならない。
 2番目は「民生中心南北協力原則」だ。その間南北関係は外交、軍事、政治問題が中心になりら、民生問題を無視してきた。離散家族対面の定例化も政治状況により浮沈を経験した。南北間水資源、山林資源、海洋資源の共同利用に対する合意を促す。
 3番目は「同伴的南北協力」原則だ。首脳会談が実現した場合、南北共に良い契機になる。歴代政権が結んだ大切な合意が、政権が変わる時ごとに断絶した痛い経験をもう克服しなければならない。両首脳合意はもう国民と国会総意を通して、恒久的に実現されるようにしなければならない。
 大韓民国国会と北朝鮮の最高人民会議全体が集まって、合意案を追認して、拘束力を付与して実行を決議したら南北関係発展の永続性が非常に高くなる。
 ここで朴正煕大統領の7.4、金大中大統領の6.15、盧武鉉大統領の10.4合意実践方案も論議して、その精神を継続したらさらに一層良い。
 南北関係は現在だけでなく未来世代の運命まで左右する民族的、歴史的問題です。しかし朝鮮半島を囲んだ国際環境は決して私たちに有利ではない。私たちはそのどの時より安保を守って外交を通して、平和協力を引き出すために努力しなければならない。

2017年6月4日日曜日

消えた核先制不使用

ちょっとまとめた文章です。途中まで掲載します。

北朝鮮はどんな場面で、自らが開発した核を使おうとしているのか。それを解くカギは、北朝鮮の公式報道にある。

核攻撃の予兆があれば、核で先制攻撃すると言っているかというとそうでもないのだ。先に使わない「核先制不使用」について、過去に何回か言及している。

 北朝鮮は、「核先制不使用」を主張して、核開発が防御的手段であることを強調し、米国がそれに同調しないことを核開発の根拠としていた。この理屈は、米国が世界の警察官の役割を果たしている国際社会のありかたに批判的な国からは、理解が得やすいはずだ。自国を核から守るために核を持つというものだ。

 しかし、第2回核実験(2009年5月25日)、第3回核実験(2013年2月12日)に際して発表された朝鮮中央通信社の声明には、「核先制不使用」言及がなかった。

 2013年3月6日に、朝鮮中央通信は「われわれ式の核先制打撃」として「好戦狂らが本当に口に出した通りに先制打撃を加えようと身動きさえすれば、それよりもっと迅速かつ正確に、それに比べようもなく威力ある朝鮮式の核先制打撃が無慈悲に加えられるだろう。」と核先制使用に触れた。

 同年3月7日付「労働新聞」署名論説には「わが軍隊と人民は、停戦協定の効力が全面白紙に戻されるその時刻から、いかなる拘束も受けずに任意の時期、任意の対象に対して制限がなく、決心した通りに正義の打撃を加えられることになる。核先制打撃権は決して米帝だけにあるのではない」との表現があった。

 ところが2016年1月に実施した4回目核実験で、北朝鮮は注目すべき言及をした。

 「侵略的敵対勢力がわが自主権を侵害しない限り、すでに宣明したように、先に核兵器を使用しない」と明言したのだ。「すでに宣明した」とは、2006年10月3日、初の核実験を予告した外務省声明を指す。

 北朝鮮はそこで、「朝鮮民主主義人民共和国は絶対に核兵器を先に使わず、核兵器を通した威嚇と核移転を徹底的に許さないだろう」先制不使用を約束していた。「核先制不使用宣言」は10年ぶりのことだった。

 金正恩氏も2016年5月6日、平壌で前日に開幕した朝鮮労働党の第7回党大会で、侵略的な敵対勢力が核兵器で北朝鮮の主権を侵害しない限り、核兵器を使用することはないとの考えを示している。基本的には核の先制使用をしない方針と受け止めることができるだろう。

  10年ぶりに「先制不使用」論が出てきたのに、2017年になって北朝鮮では再び「先制攻撃論」が頭をもたげてきた。どうしてだろうか。その理由は・・・

後略

注目の投稿

金正恩朝鮮労働党委員長新年辞

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/14970  転載です <参考資料>  朝鮮労働党機関紙『労働新聞』は、毎年1月3日頃に「新年の辞」の基本体系を理解するための要旨を掲載している。参考までに、その全文翻訳を添付する。 「今年の新年の辞の基本内容...

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