2018年12月3日月曜日

米朝関係、年明けに急進展の可能性

主要国の首脳が集まるG20では、安倍首相の存在感が薄かった。

そのはずだ。米中首脳会談と、米韓首脳会談が開かれ、大きな合意があったからだ。

米中の方は、貿易戦争の一時撃ち方やめが決まった。
筆者的には、後者の米韓首脳会談の方に関心が向く。トランプ米大統領が金正恩北朝鮮党委員長との2次首脳会談を1月や2月に開きたいと話したからだ。

ホワイトハウスは先月30日(現地時間)アルゼンチン,ブエノスアイレスG20(主要20ケ国)首脳会議期間に開かれた会談で会談でトランプ大統領が米朝首脳会談を開催する意志について文在寅大統領と議論したと明らかにした。
この会談は、2人だけのクローズドで行われたため、正確にどんなやりとりがあったかは不明だ。

米国側は情報漏れの神経質になっているのかもしれない。この会談の中では、正恩氏のソウル訪問は非核化に役立つ、非核化が実現する前には制裁は解かないという点で合意した。

そしてトランプ大統領は、G20首脳会議を終えて帰還する大統領専用機の中で首脳会談を1月か2月に行いたい開催候補地が3ケ所という点も確認した。

CNNの報道はこのようになっている。

"We're getting along very well," Trump told reporters aboard Air Force One during the return trip from the G20 summit in Buenos Aires, Argentina. "We have a good relationship with Kim."

The first Trump-Kim summit took place in June in Singapore but Trump has said the next meeting will probably take place at a new location.

The two countries are considering three sites for the potential summit, Trump said on Saturday, but he did not offer up details about where those sites were.

Kim Jong Un tests 'high-tech' weapon in message to the US
When asked if Kim would come to the US for a visit apart from the second summit, Trump said "at some point" he will.

北朝鮮・米間高位級会談が約束なしで延ばされたのに続き実務会談はまったく開かれていない。そんな状況で具体的な日程を明らかにしたのはどうしてか。

正恩氏は、米朝首脳会談を開く上での条件について厳しい姿勢で出てくるホワイトハウスの高官よりも、トランプ氏との間で直接交渉を望んでいる。

ポムペイオ米国国務長官も1日CNN放送インタビューでトランプ大統領と金正恩委員長の2次米朝首脳会談日程と関連して「来年1月1日以後まもなく(shortly)だろう考え」と話した。
ポムペイオ長官は特に2次北朝鮮・米首脳会談開催時期に対する質問に「すぐ(pretty soon)あるように願う」とも語っている。

米側は核放棄に関する進展を図るのが狙いだろう。北朝鮮への制裁は維持するのは間違いない。これは米韓首脳会談の席でトランプ氏も明言している。

ポムペイオ長官もCNNのインタビューで「難関に直面して、数百億ドル小切手を書いて,北朝鮮を制裁から解いた以前の政府と違う」と話した。

正恩氏が、制裁解除しないという前提の上で、どこまで譲歩するか。従来提示している豊渓里核実験場、寧辺核施設、北朝鮮北西部の東倉里(トンチャンリ)にあるミサイル発射施設について、専門家の立ち会いを認めた上で破壊することに応じるのかが焦点になりそうだ。

私は、最近正恩氏は経済視察に力を入れているところから、米朝首脳会談が実現すれば、正恩氏はかなり譲歩するのではないかと思っている。


また正恩氏のソウル訪問は、12月の予定だったが、時間的に厳しくなっている。トランプ大統領の後押し発言から、実現の可能性は高まったが、17日に父・金正日氏の命日が来ることから、この前か後だが3泊4日の日程だとすると、17日以降は北朝鮮の信念準備があり厳しい。その前は韓国側の受け入れ体制作りの時間がなさそうで越年の可能性が高い。

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